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平成12年第421回定例会(第3号 6月14日)

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  1. 米子市議会 2000-06-14
    平成12年第421回定例会(第3号 6月14日)


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    平成12年第421回定例会(第3号 6月14日) 第421回米子市議会定例会会議録(第3号) 平成12年6月14日(水曜日)              ~~~~~~~~~~~~~~~                        平成12年6月14日午前10時開議 第1 市政一般に対する質問              ~~~~~~~~~~~~~~~                本日の会議に付した事件 第1 市政一般に対する質問              ~~~~~~~~~~~~~~~                 出席議員(32名)      1番  安 田   篤 君     2番  笠 谷 悦 子 君      3番  錦 織 陽 子 君     4番  林   道 夫 君      5番  室   良 教 君     6番  島 谷 裕 之 君
         7番  中 田 利 幸 君     8番  中 村 昌 哲 君      9番  安 木 達 哉 君    10番  友 森   宏 君     11番  岡 村 英 治 君    12番  佐々木 康 子 君     13番  門 脇 威 雄 君    14番  松 井 義 夫 君     15番  藤 尾 信 之 君    16番  山 形 周 弘 君     17番  八 幡 美 博 君    18番  佐 藤 正 夫 君     19番  吉 岡 知 己 君    20番  本 池 篤 美 君     21番  矢 倉   強 君    22番  中 本 実 夫 君     23番  足 立 智 恵 君    24番  足 芝 孝 幸 君     25番  中 川 健 作 君    26番  遠 藤   通 君     27番  実 繁 一 男 君    28番  平 田   賢 君     29番  生 田   薫 君    30番  塚 田 喜 美 君     31番  種 原 敏 彦 君    32番  福 谷   清 君              ~~~~~~~~~~~~~~~                  欠席議員(0名)              ~~~~~~~~~~~~~~~                 説明のため出席した者  市     長     森田 隆朝 君  助     役   小坂 道弘 君  収  入  役     中村 治夫 君  教  育  長   山岡  宏 君  水 道 局 長     金坂 正義 君  総 務 部 長   中原 弘志 君  企 画 部 長     松岡 泰則 君  市民環境部長    鳥越 省三 君  福祉保健部長      吉持 武平 君  経 済 部 長   小林 道正 君  建 設 部 長     本荘 英雄 君  都市開発部長    服島 紀道 君  下水道部長       森中 喜輝 君  参     事   石上 洋二 君  選挙管理委員会事務局長 内田 俊男 君  農業委員会事務局長 中嶋 幸男 君  財 政 課 長     角  博明 君              ~~~~~~~~~~~~~~~                 出席した事務局職員  事 務 局 長     谷 口 善 治  事務局次長     山 本 茂 樹  事務局長補佐兼庶務係長 浜 田 一 郎  議 事 係 長   小 坂 秀 己  調 査 係 長     大 塚   亮  主     任   恩 田 英 基  主     任  加 藤 浩 子              ~~~~~~~~~~~~~~~                午前10時01分 開議 ○議長(平田 賢君) これより本日の会議を開きます。              ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(平田 賢君) この際、御報告申し上げます。  本日の会議に説明のため出席を求めた者の職氏名は、先日のとおりでありますので、御了承願います。  なお、本日の議事日程は、お手元に配付しております日程書のとおり行ってまいりたいと思います。              ~~~~~~~~~~~~~~~               第1 市政一般に対する質問 ○議長(平田 賢君) それでは、日程第1、市政一般に対する質問を行います。  順次、発言を許します。  初めに、4番林 道夫君。 ○4番(林 道夫君)(登壇) 私は第421回米子市議会定例会におきまして、2点質問さしていただきます。  まず、第1点目に青少年問題について質問いたします。  我が国における近年の青少年問題は、青少年の犯罪、問題行動、いじめ、不登校など、全国的に増加しており、初めて国も家庭教育に改善の視点を当てております。今までの答申や施策では改善の兆しが薄く、今や重大な社会問題とまでなっております。  諸問題の中で、まず不登校についてですが、鳥取県内の中学校における平成10年度の不登校出現率は、平成5年に比べて約3倍となる3.28%であります。全国的な平均の2.32%に比べますと、はるかに悪い位置にあります。  米子市内の中学校では県下の平均に比べ多少低いとはいえ3.04%となっておりまして、不登校の子供が増加し、全国平均よりも約1.5倍以上も悪いということは憂慮すべき事態と言わざるを得ません。不登校の子供が成人になったとき、本人自身どのような状況下に置かれるのかを思うとき、本人自体にとっても、また社会的問題としてとらえても望ましい姿になっているとは考えがたいものであります。  もう1つの問題で、学校を中心としての問題行動についてでありますが、児童生徒間のいじめ、先生に対する嫌がらせ、特に授業妨害、また校舎、その他の器物破損など、年々エスカレートしているように思われます。今から約30年前が私の中学生時代となりますが、その当時に比べますと異常としか言いようのない状況にあると思えます。問題行動を起こす生徒なり児童が出現し、また増加すれば、問題に関与する子供たちなど学校においては教室全体に影響を及ぼし、少なからずや教職員の教育姿勢及び気構えにも影響を落とすのではないかと懸念いたします。  次に3つ目の問題でございますが、青少年においての刑法犯と不良行為についてであります。  特に少年犯罪が数年前から全国的に増加しております。低年齢化の傾向にもあります。殺人、強盗など凶悪事件では、14歳から16歳の青少年が50%以上を占めているということを聞いております。  米子地区の刑法犯、少年罪の推移を見ますと、平成2年が総数348件でその後徐々に推移しておりまして、平成11年度で総数418件と増加しており、中でも小学生の発生件数は約10年前の平成2年度が20件でありますが、それに対して中学生の発生件数は20件の約5倍の107件となっております。しかし、その後10年後の平成11年度は小学生は9件と約半分に数字的には減ったものの、中学生が144件とかなり増加しておりまして、平成11年度の刑法犯の数は小学生に対し、中学生が約15倍と驚くほどの増加となっておりまして、小学校から中学校に移行してから生徒が急変しているものとうかがえます。  人間性を豊かにするための理性と教養に欠如し、そうした中からいわゆる落ちこぼれた子供たちが非行に走る傾向が強いようであります。先生が生徒に体罰を加えたのは昔のことでありまして、現在は生徒が先生に手を上げるなど、生徒と先生の立場が昔と逆転することもあるようです。また、先生をからかうことが多く、学級全体を統率することが困難となる傾向もうかがえます。  このような青少年問題に対処するため、米子市において不登校対策としては、米子市フレンドリールームと県の管理にあるコスモス教室など適応指導教室を初め、問題行動の対策では、米子市育成センタースクールカウンセラーなど、教職員によるカウンセリングを実施されており、家庭、学校、地域の連携では、PTAを初め公民館活動など官民一体で時間を惜しまず努力をしていただいております。しかし、余りよい兆しが見られない状態であります。  不登校、問題行動、犯罪など、3つの問題を当局としてどのような危機感を持っておられるのか、また対策はどうなのか。そして家庭、学校、地域の連携と言われているが、問題解決のためにこの3つの団体に何が今必要なのか、お尋ねいたします。  続きまして、第2点目の観光振興について質問さしていただきます。  米子市の観光振興において現在、開湯100周年を迎えた皆生温泉と、またそれにトライアスロン、弓浜公園及び展望台、アジア博物館、水鳥公園、ウインズ米子米子城跡、また花回廊などがいろいろありますが、近隣の観光都市である松江市は、近年、観光振興にかなりの力を入れており、山陰道開通なども考慮しますと、今後、米子の観光は低下することも考えられます。  そこで、観光資源としての史跡利用についてお尋ねをいたします。  米子市には文化財地図のパンフレットがありまして、国の指定がその中で4カ所、県の指定が7カ所、市の指定が18カ所と、合計29カ所の文化財の所在があります。観光振興に役立っていると私は考えます。  そこで、文化財の中に市指定の史跡が6カ所あるわけですが、その史跡を整備し、より多くの皆様方に拝観していただくことが観光振興につながると思うところです。その中で、特に米子城跡は米子市のグリーンシンボルゾーンとしての山頂からの展望がすばらしいと市民の皆様からも、私も思っております。そして、米子駅やコンベンションにも近く、市民及び観光客に利用しやすい位置にあります。しかしながら、登頂ルートの不便さから高齢者等の利用が困難な現状となっております。そこで、米子市の文化財等の規制があるわけですが、観光につながる利用者の拡大を図るべく検討できないかお伺いいたします。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君)(登壇) 観光資源としての史跡の利用についてでございますが、米子城跡は自然豊かな公園としても市民に親しまれているところでありまして、貴重な観光資源にもなっております。しかし、御承知のとおり、米子城跡は市の指定文化財として指定し、歴史的、文化的に貴重な財産として保護しているところでもございます。このため、米子城跡の整備並びに構築物の設置につきましては、その内容によっては文化財保護条例に基づく現状変更の手続が必要でございまして、文化財保護審議会に諮ることになっております。  今後、米子城跡の整備等につきましては、指定文化財であることを考慮に入れながら、公園全体の再整備計画の中で十分に研究していきたいと存じております。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君)(登壇) 青少年問題のお尋ねについてお答えをいたしたいと思います。  不登校の問題なり、あるいは青少年の問題行動等々、あるいはそれに対する危機意識はいかにあるか、その対策はどうやっておるのかと、連携についてどうかということでございましたが、まずどのような危機意識を持っているかということにつきましては、不登校の問題につきましても、中学生の問題行動や青少年の不良行為や法に触れるような行為につきましても議員さんが御指摘のとおりでありまして、特に青少年の犯罪につきましては、深刻な問題として受けとめ、その対策に取り組んでまいっております。  不登校問題につきましては、楽しい学校づくり、あるいはわかる授業づくりに学校の方で取り組むとともに、教育相談活動の充実を図り、不登校児童生徒の心の悩みに寄り添いながら、その解消に取り組んでいるところでございます。  また、中学生の問題行動につきましては、県からの問題行動対応教員の加配等をいただきながら、またそれらの生徒を含めたすべての子供たちに心の教育をいかに徹底させるかが重要であると認識いたしております。  青少年の非行についてでございますが、青少年育成センターを中心にいたしまして215名の少年指導員、各地域の青少年育成会等に御協力を仰ぎながら、警察とも連絡を密にしながら街頭補導を中心に非行防止に努めているところでございます。しかしながら、教育的観点から周囲の大人たちが温かい目で青少年を見守り、青少年みずからがこの問題を解決して自立していける環境をつくり出すためにも、さらに一層の努力が必要であると考えております。  御案内のとおり、青少年問題の解決につきましては、学校、家庭、地域、行政の連携が必要でありますが、それぞれ果たす役割は異なっております。まず、未来に向けてもう一度我々の足元を見直すことが大切であろうと考えております。心を育てる場として学校が機能しているのか。思いやりを持つ、善悪の判断ができる子供を育てる家庭が本当に機能しておるのか。また、健全な子育てを支援できるような地域が機能しているのか。良好な教育環境を行政が整備しているか。まずは学校、家庭、地域、行政でもう一度しっかり見直し、子供たちを育てていく必要があります。  私は校長先生に常々、米子の子供はあいさつができる子に、感謝の気持ちをあらわせる子に育ててほしいと、お願い申し上げております。あいさつを例にとるなら、あいさつの基本を身につけさせることは、まず家庭であると思っております。家庭で身につけたそのあいさつを学校や地域で生かし、あいさつができる子供になるようにこれを支援していく。どこか1つが手を抜くと子供はなかなか育たない。これが連携であると考えております。 ○議長(平田 賢君) 4番林 道夫君。 ○4番(林 道夫君) 先ほどの2点の質問に対しまして、要望なりまた追及質問をさしていただきます。  2点目の観光振興についてから、このことは要望の方にとどまると思いますが、さしていただきます。  先ほどの市長の答弁で十分に研究していきたいということで前向きな答弁をいただきました。観光資源として重要性が高く、今後、文化財保全に十分配慮した利用計画ができましたら、米子市民の大切な文化財でありますので、文化保護審議会に諮っていただきまして、市民参画の時代のとおり民意を添えていただき、ほとんどの市民の方が喜ばれる史跡となりますよう強くこのことは要望さしていただきまして、質問を終わらさしていただきます。  次に、先ほどの教育長の答弁につきまして、質問をさしていただきます。  教育長の答弁を聞いておりまして、まず青少年問題に対する危機感というのは本当に深刻な問題であるということで、精いっぱい取り組んでおられるということはもう十分に理解さしていただきました。  しかし、そのような中でも、数字を見ますと増加の現象があるわけで、先ほど教育長も言っておられましたが、未来に向けて教育というものは、学校の教育だけではなく、心の教育、人間教育というものが一番基本になると私も思っておりますし、それがまた未来の社会構造をつくる一番重要な基盤になるとも思います。そういった中で、学校、家庭、地域、そして行政が本当に現在機能しているんかと、もう一度改めて協議していかなければいけないということを教育長も先ほど言っておられました。当然ながら、時代時代でいろいろな問題が発生しておりますが、これももとを正せば10年、20年前の原因ということも十分に考えられると思いますので、この教育というものに関しては奥が深く、また難しいということは私もわかっております。ただ、そういうわかっとるわけですが、現在の米子市の対策の効果をどのように受けとめておられるのかお尋ねいたします。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君) 1つずつを申し上げますと、時間的にゆとりがないと思いますけども、ただいまお話がありました心の教育ということにつきましては、これは教育委員会だけの問題でなくして、県下挙げて昨年の12月から取り組んでおる状況でございます。これも県だけでなくして、国を挙げて心の教育は取り組まなければならないという文部大臣の通知もまいっておりますし、本市といたしましても、そのことはもう以前から申し上げておりますように、ぜひ必要であると。  そのためには、具体的には、まずそれぞれの家庭で基本的な生活習慣を身につけさしていただきたいという話を、まずいたしております。そして学校では、子供たちの話をしっかり聞いてやりなさいと。そして教材に追われて時間を費やすだけでなくして、しっかりと基礎、基本というものはこれは身につけさせなければいけないという学校での話をしながら、あわせて生徒指導の面、あるいは体験学習の重視ということで鋭意取り組んでおるとこであります。  また、地域社会にあっては私機会があるごとに、例えば、昨日も人生大学の入校式がありまして、500名の方がお集まりいただいとった中で、特にお年寄りですけども、現在学校でこういう運動をやっております、ですから、少子化の中で隣の子は、よその子はどうでもいいじゃなくして、すべて自分の子供というような考えで声をかけていただきたいというお願いもしてまいりましたし、公民館活動等でもその話は絶えずいたしております。そういうことは続けてはおりますけども、なかなか即それが即効薬ということにはならないと。しかし、きめ細かいそういった指導は絶えず連携をしながら続けていく必要があろうかというぐあいに考えております。 ○議長(平田 賢君) 4番林 道夫君。 ○4番(林 道夫君) 再三聞いたような形にはなりましたが、対策を今後とも十分強化していかないけんということを理解さしていただきました。  特に教育長は今、具体的に家庭で基本的な教育ということを言われました。私も同感いたすところでございます。ただ、30年、40年前の戦前、戦後の家庭と現段階での家庭との家庭状況また環境というものがかなり急変しておりまして、私も我が子がおるわけですが、教育に当たって不安なときもあります。また、振り返ってみて、失敗をしてしまったというような後悔もするときもございます。100%の教育というものは難しいかもしれませんが、今、教育問題がこれほど増加しているということはやはり根底のところでまだまだ足らないものがあると私は思っておりますし、国の方も今後てこ入れをしていくというような兆しが見えておりますので、それにも期待し、また私含めまして一人ひとり子供たちの教育にもう少しより以上の関心を持って、それこそ20年、30年の社会の基盤となってくれるんだという気持ちで子供たちと接していかんといけんでないかと思っておりますので、今後も米子市としても、限られた人員と時間、それから資金、予算面の中で十分内容を濃くしていただくように要望いたしまして、この質問は終わらさしていただきます。ありがとうございました。
    ○議長(平田 賢君) 次に、2番笠谷悦子君。 ○2番(笠谷悦子君)(登壇) 第421回定例会に当たりまして、私は大要2点について質問いたしますので、よろしくお願いいたします。  日本はごみの山に埋没しようとしていると指摘されるように、ごみの問題は深刻さを増しています。我が国の年間の一般廃棄物は約5,000万トン、産業廃棄物は約4億トンで推移しております。全国のごみの最終処分場の残余年数は切迫し、不法投棄などのゆゆしい事態が続いています。  こうしたごみの問題の抜本的な解決へ向けて循環型社会形成推進基本法が成立いたしました。ごみゼロ社会の構築に当たり、一人ひとりの意識の変革と行動の自覚が求められます。基本法には、ごみを減量し、循環資源を有効利用するために、国、地方自治体、事業者、国民の役割分担を明確にしています。各人が物を大切に使い、循環資源を分別し、排出する責任者となるのです。  さて、米子市におきましても、アジェンダ21よなごでは、地球環境保全のための21の行動目標を設定し、それらの行動目標を達成するために、市民、事業者、行政それぞれの役割についてどう行動すればよいのか、具体的に示してくださっております。また、市民の皆様の御協力により分別収集は開始前の平成8年に比べて10年度は、合計で4,836トン減量化されていますが、11年度には、10年度に比べ合計で2,278トン増加しています。しかし、このごみを処理するための必要とした費用は、10年度で約18億円、それを市民1人当たりに換算いたしますと約1万2,900円になり、分別収集開始より減量化が推進されていても大変な現状にあります。  そこで、米子市といたしましても、ごみゼロ社会実現のために、市民の皆様、各業者の皆様の意識改革及び改善努力を重ねていかなければなりませんが、さらに具体的な取り組みをお考えであればお聞かせください。  また、よく目につくのがたばこのすい殻、食べ物のごみ、空き缶、犬のふんなど、よその玄関にでも平気でごみを捨てていく人が意外に多く、自分に関係のないところであればどうでもいいといった日本人のモラルの低さを感じます。市民の方で良識のある方は、何とか注意をしたいのだが、相手の方から何の権限があって注意するのかと指摘されても効果はないのではないのだろうかとお聞きいたしました。  私は何とか手立てはないものかと思い、そこでボランティアで呼びかけをしてくださる方に対して、分別収集リサイクル委員のように、ジャンパー、腕章を支給したらどうだろうかと考えてみました。ジャンパーに米子市環境パトロール、マナーは守ろう、ポイ捨て禁止、町の美化運動、ごみゼロの米子市とか表示してあるジャンパーを目にするだけでも効果があるのではないかと思います。何らかの方法で行動してくださる方が安心して市民の皆様に注意、呼びかけができるように配慮していかなければなりませんが、米子市としての取り組み、御意見がございましたらお聞かせください。  次に、児童虐待について、3点お尋ねいたします。  1点目に、昨年、警察庁が事件として把握した児童虐待は、120件で45人の命が失われています。児童相談所に寄せられている虐待に関する相談も、90年度の1,101件から98年度には6,932件と6倍以上になっております。このように近年、急増、深刻化している児童虐待を防ぐための早期発見と保護を目的とした児童虐待防止法が秋よりスタートいたします。  このようにデータを目にいたしましても年々ふえ続けており、家庭、学校、地域それぞれの子供たちに対する教育力というようなものが衰退しているのではないかという懸念を抱かざるを得ません。  急速に進む少子・高齢化のもと、関係機関、団体から構成する児童虐待防止協議会の設置もございます。しかし、こういった現状をより充実させるためにも、家庭、学校、地域ぐるみのネットワークの整備が急務だと思われますが、この点についてお考えをお伺いいたします。  2点目に、宇都宮市で経済的に困窮していた母子家庭の若い母親が、ガス、水道をとめられたアパートで2歳の少女を凍死させてしまった痛ましい事件がありました。  さて、米子市におきましても、家庭児童相談のまとめの中でも相談内容を占めているのが教育上の経済問題となっています。そして、虐待の理由はさまざまで複雑な状況下にありますが、経済的な不安でだれにも言えずひとり苦しんでいる母親もおられると思います。そのために子育てが負担となり、重圧に耐えられなく虐待になるケースも多々あるように考えられます。  こうしたことからも窓口対応は最も大切になってまいりますが、市民の皆様から不安の声を耳にいたします。私は経済的不安、精神的不安で悩む母親に対して、不安を取り除き、虐待防止のためにも誠意ある窓口対応を講ずるべきだと思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。  3点目に、今まではしつけとして見過ごしてきた虐待を、広く市民の皆様の協力を得て発見していくことが必要だと思います。また、児童虐待に新たに児童虐待対応協力員を1人配置し、児童福祉士と協力し、虐待に関する調査、関係機関との連絡調整を行う役割を担っています。児童相談所の体制を強化充実させるよう行政としても積極的に取り組み、子育て支援への人材を手厚くすると救われる親はもっとふえると思いますが、この点について市長の御意見をお伺いいたします。  以上、答弁によりまして、再質問さしていただきます。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君)(登壇) まず、ごみの減量化、資源化につきましては、平成9年4月1日から新分別収集をスタートさして、それまでは焼却していた古紙類や埋め立て処分としていた缶、ビンなどを資源としてリサイクルし、焼却や埋め立て処分するごみの減量化、資源化に努めているところでございます。  御指摘のように、平成11年度のごみ量は平成10年度に比べ微増しておりますが、これは可燃ごみの量がふえたためでして、その理由の1つとして、ダイオキシン類の発生問題から野焼きの禁止や小型焼却炉の廃止されたことが考えられます。  今後の減量化の具体的な取り組みについてですが、鳥取県では、ごみの減量化、リサイクルの推進のため、みんなで取り組む4つのR推進事業を提唱され、その基本的な課題として、ごみの発生抑制、ごみの減量化、製品の再使用、再生品の利用を掲げて、県民への意識啓発に取り組まれています。  米子市におきましても、ごみの減量化、資源化を推進するために分別収集の一層の定着を図りながら、先ほどの4つのR、例えば、ごみになるようなものを購入しない、過剰包装を断わる、買い物袋を持参する、詰めかえ商品やリサイクル製品の積極的な使用等について、環境フェアやリサイクルフェアまた消費生活展、エコクッキング教室など、いろいろな機会をとらえ、資源の消費を抑制し、環境への負荷をできる限り低減していく循環型社会の形成に向けたごみ処理問題への啓発に取り組んでまいりたいと存じます。  次に、ごみやたばこのポイ捨て、犬のふんの不始末など、不心得な行為を注意したい人に安心して注意できるように市がジャンパーや腕章を支給したらという御質問にお答えいたします。  確かに町を汚す心ない行為が後を絶たないのは御指摘のとおりでございまして、市としても対応に苦慮しております。議員さんの御提案は、注意をしてくださる善意の方に何らかの権限を持ってもらったらという御趣旨だと思いますが、私も心情的にはうなずけるところであります。しかし、現在のところ市が権限を付与しての美化推進協力員の委嘱は考ておりません。  と申し上げますのは、既に鳥取県におきましては、県が鳥取県環境美化の促進に関する条例をつくり、県内全域でごみのポイ捨て等の環境を汚す行為は禁止されております。中でも公園、観光地など、特に環境美化を計画的に進める必要がある地区は、環境美化促進地区として定められ、美化指導員が置かれ、美化の促進が図られております。この条例の趣旨を市民、県民に十分理解してもらえるよう努めていくことがまず第一ではないかと考えているところであります。ただ、この美化指導員にいたしましても、美化状況のチェック、指導が主要任務でありまして、直接罰金を徴収したり、禁止命令を出す権限はありません。あくまでも県民、あるいは来訪者のモラル向上を図るのが主眼でございます。  また、米子市といたしましては、市内各地区の環境をよくする会にお願いし、ごみのポイ捨て禁止や犬のふん公害防止を呼びかける看板を立てていただいているほか、さまざまな機会、場所をとらえ、モラル向上の機運が醸成されるよう心がけております。そして、できるだけ現場に出向いて対策を講じていますが、悪質なケースに対しましては、警察や保健所の御協力、御指導を得ながら対応しているところでございます。今後とも、清潔で美しいまちづくりのために努力をしてまいりたいと存じております。  次に、児童虐待を防ぐための地域ぐるみのネットワークの整備についてでありますが、県の事業としまして、本年2月から児童に対する虐待防止対策関係機関連絡会が西部地区にも設置されたことは御案内のとおりでございます。  この連絡会は児童相談所を中心としまして、教育事務所や児童養護施設の職員、民生児童委員、福祉事務所の家庭児童相談員などで構成されておりますので、大いに期待しているところでございますが、本市といたしましても、地域ぐるみのネットワークづくりは必要であると考えておりますので、今後の課題といたしたいと思います。  次に、窓口対応についてですが、子育ての不安やストレス、またそのための経済的な問題を抱えて相談に来られる方に対する対応につきましては、特に心ある対応が必要であると認識しております。相談に来られた方に誠意を持って懇切丁寧な対応するのは当然でありまして、そのように厳しく指導してまいりたいと存じます。  次に、子育て支援の充実につきましては、家庭児童相談室、あるいは健康対策課の保健婦及び母子保健推進員並びに子育て支援センターを中心としまして、各関係機関等と十分に連携を図りながら、子育て支援の充実に努めてまいりたいと存じます。 ○議長(平田 賢君) 2番笠谷悦子君。 ○2番(笠谷悦子君) それでは、順次再質問をさせていただきます。  米子市においては、資源化、減量化を進め、分別収集が市民の皆様の理解と御協力によって定着してまいっております。ここまで市民の皆様の意識が高まり、実践できるようになったのは各地区のリサイクル推進員、推進協力員、自治会の役員の皆様の御指導、御協力による大きな成果だと確信いたします。基本法の成立により、一人ひとりの責任において行動と自覚がより求められます。一人ひとりが、品物を求める際に過剰包装をしない、買い物袋を持参する、詰めかえ商品、リサイクル製品の使用など、環境にやさしいエコショップなどで品物を購入するよう心がけていきたいと思います。基本的には、個人が物を大切に使い、ごみをつくらない、出さないなど、各家庭でのごみのダイエットを図るべきだと痛感いたします。  次に、岸本のリサイクルプラザで米子市からの搬入物に注射針が混入しており、大変危険だと聞いておりますが、処理については分別ごみカレンダーに記載してあると思いますが、どのような指導をされているのかお伺いいたします。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 注射針などのいわゆる医療系廃棄物につきましては、米子市のごみ収集の対象外としておりますが、と申しますのは、ごみ収集は作業員の手で直接行っておりますので、注射針等からの感染による人体への危険性、あるいは環境への悪影響が生じるおそれがあるからでございます。  したがいまして、各医療機関では専門業者を通じて適切に処理されているわけでございますが、ただ、先ほど御質問のケースは、家庭で糖尿病の治療なんかをするためのインシュリンを注射しておられる方などが一般のごみに注射器や注射針を誤って出された場合に発生したものと思われます。  本市では、平成12年に鳥取県西部医師会及び鳥取県薬剤師会西部支部に、注射器や注射針の回収と使用される方への周知についてお願いを行うとともに、ごみ分別収集カレンダーや広報よなごに米子市では収集処理しない処理困難廃棄物として掲載し、入手先に引き取りを依頼されるよう周知を図っているところでございます。 ○議長(平田 賢君) 2番笠谷悦子君。 ○2番(笠谷悦子君) 家庭ごみで出される方はインシュリンを注射されている特定のごくわずかな人かもしれません。しかし、分別収集のカレンダーの中に、医療廃棄物、注射針等は絶対に出さないでください、処理困難物として収集できませんと記載してあるのにもかかわらず、ごみを出されるとき不燃物の中に混入された場合、作業員さんに注射針から感染し、命の危険性があり、安全性に欠けますので、無事故で作業ができるように周知徹底をしてくださるように要望いたします。  次に、県の条例で県全域でごみのポイ捨て等の環境を汚す行為は禁止とされており、公園、観光地などの必要がある地区は環境美化促進地区として定められ、美化推進員が配置されるようです。しかし、あくまでも公園、観光地に訪れる者に対してのモラルの向上を図るのが主眼だと御答弁いただきました。  私としての考え方は、私の身近なライフスタイルの中にいつも行き交う生活の場にあると思います。確かに権限は厳しく、注意した人に対していい感情を持たず逆上し、生命に及ぶ危険性もございます。町の美化のためといっても市民の皆様の安全と健康が守られないと何の意味もございません。各地の環境をよくする会にお願いし、ごみのポイ捨て禁止や犬のふん、公害防止を呼びかける看板を立てるなどしか方法がない現状が少し残念に思います。何とか自分の周りの環境は自分で守るという一人ひとりの意識の改革とよいマナーを持っていただくほかにありません。だれもが自分の町を愛する心を育てていける地域社会になってほしいと思います。  次に、地域ぐるみのネットワークについて、特に厚生省の今年度予算は昨年度の約2倍ともいう倍額が認められ、約2億5,000万となり、保健・福祉・医療・警察など、関係機関が密接に連携を図り、急増・進行化する児童虐待に早期発見と防止、子供を守るために行政が積極的に関与することを盛り込んでおります。しかし、米子市として地域ぐるみのネットワークは必要と考えているのに課題とするところはなぜなのか、お尋ねいたします。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 児童虐待防止市町村ネットワーク事業につきましては、国が4,300万円の予算で全国の市町村に100カ所創設の予定でございます。事業実施に当たりましては、市としましては、今後関係機関との調整が必要となってまいりますので、これを十分に確かめていくことがこれからの課題であろうかと存じております。 ○議長(平田 賢君) 2番笠谷悦子君。 ○2番(笠谷悦子君) 昨今、児童虐待、不登校、青少年による凶悪な犯罪とさまざまな問題が浮上しております。その背景には家庭や学校、社会で最低限守るべき規範が崩れている状況下に、1つには原因があるものと考えられます。  先ほど教育長がお述べになられたように、まず家庭や地域で近所の子供たちに、あいさつを基本とし、子供を見つめ語りかけ、その上で自分の子供も他人の子供も、褒めるべきは褒める、しかるべきはしかられるようにお互いが認め合えるような環境づくりを地域社会の中でしなければならないと思います。また、地域に開かれ地域に支えられた学校と地域が連携を密にしながら、子供たちの個性を最大限に開花させるよう努めていくことが大切だと思います。いち早く情報をキャッチできるよう地域ぐるみのネットワークの整備が必要だと考えますので、早急な対応をされるよう要望いたします。  2点目に、窓口対応について。経済的な不安で問題を抱えて相談に来られる方に対して窓口の対応は、もう少し相談者がどうしたいのか内容を把握し、手続の方法を教えてあげていただきたいと思います。特に手続が困難であり、内容が該当しない場合の問題については、相談者の方がよく理解され、納得できるよう時間がかかっても説明してあげることが大切です。相談者の負担を取り除きサポートしながら、誠意を持った言葉遣いで納得していただけるように努め、相談者の立場に立って問題を慎重に取り扱うべきだと痛感いたします。今後の窓口対応について、市民の皆様から喜んでいただけるように取り組んでいくべきだと強く要望いたします。  次に、子供たちが最も信頼し、安心して甘えれるはずの親から虐待を受ける、こんな悲しいことはありません。米子市におきましても、3月に生後4カ月の乳児が、両親から虐待を受けて死亡した事件がありました。両親は、裁判で命のとうとさと人の痛みのわかる人間に、また人間として一番してはいけないことをしてしまったと述べております。  児童相談所でも、事件後にすぐに児童に対する虐待防止対策関連機関連絡会を開催されています。しかし、このように死に至らなかった虐待はこの何倍もあると聞き及びます。虐待の理由はさまざまだと思います。また、虐待は家庭の中での出来事で外には見えにくい問題で、発見は極めて困難とされています。  そのために米子市でも、乳幼児の健康診査、育児所、幼稚園、就学児童の相談など、巡回相談を実施されています。また、このほかに文部省の新規事業として、母親の子育ての悩みに地域できめ細かく対応する子育てサポーター制度が導入され、子育ての経験者らがサポーターとして、日ごろからの子供のしつけや育児で悩む母親に対して相談に乗りアドバイスをする制度もできてまいります。米子市として、子育てサポーターの制度を、どのようなお考えなのかお尋ねいたします。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) お尋ねの子育てサポーターにつきましては、家庭児童相談室の相談員、2カ所の子育て支援センターの指導員等によりまして、育児不安等の相談、援助に当たっているところでございまして、現在のところ、子育てサポーターを配置する考えはございません。 ○議長(平田 賢君) 2番笠谷悦子君。 ○2番(笠谷悦子君) 現在のところ、子育てサポーターを配置する考えはございませんと答弁がありましたけど、これは制度としてありますので、この制度を充実させ、子育てが辛いと感じる人の応援や命の大切さを教えるための親子の対話、子育てサークルなどの交流を通し、母親の子育ての悩みに地域できめ細かく対応するよう配慮していただきたいと思います。  子供たちを守るため、急増している虐待に対して、子供たちの命と人権を守り、事件によって家庭が崩壊しないよう、地域の皆様に御協力をいただきながら行政も積極的に対応していただきたいと思います。各関係機関とも情報を交換しながら連携を密にし、早期発見と防止に全力で取り組んでいただきたいと強く要望いたしまして、質問は終わります。 ○議長(平田 賢君) 次に、9番安木達哉君。 ○9番(安木達哉君)(登壇) 私は第421回米子市市議会定例会に当たり、大要2点について質問をいたします。市長を初め教育長並びに関係部長の明快なる答弁をお願いいたします。  初めに、基本健康診査の受診率向上についてお伺いします。  私たちは人生を通してさまざまな健診を受けています。まず生まれてすぐに行われる乳幼児健診があります。これは母子保健法により行われるものです。学校に入ると身体検査があり、これは学校保健法により行われるものでございます。学校を出て就職をしますと、会社で行われる健康診断を受けますが、これは労働安全衛生法などによるものであります。そのほか、地域では医師会が推進する健診などがあり、高齢者に対しては、老人保健法による健康診査などがありますが、特に仕事をしている方は、仕事の内容にかかわりなく、すべての方が法律で通常、年1回の健康診断を実施することが義務づけられております。これは働く人のための当然の権利として保障されるものであります。近年、高齢化が進み、産業の発達、生活習慣の悪化などが見られるに至り、平成元年より健康診断項目も、肺機能の検査、血中脂質検査、貧血検査、そして心電図検査が追加されることにより、従来の病気を見つけることを主体とした健康診断から、働く人の健康状態を適切に把握し、その状態からより必要な健康指導と予防を目的とした診断に変化いたしました。このように生涯を通して、健康診断や健康診査を私たちは実施する主体ごとに受けることができます。  他の先進国と比較してもすぐれたシステムが敷かれていると思いますが、米子市においては、残念なことに受診率が近年、34%台であり、異常率に至っては84%であります。米子市では、このような現状の中、受診率アップを図るため、今後どう対策をとられるお考えなのかお伺いいたします。  次に、健康保養都市米子についてお伺いいたします。  第5次米子市総合計画のスローガンとして平成4年3月に議決された健康保養都市米子は、現在も実現に向けて御努力をいただいているところでございますが、今後どう実現に向け具体的な取り組みをされていかれるのか、市長のお考えをお聞かせください。  次に、障害児教育について、3点お伺いいたします。  まず最初に、障害児学級の教員配置についてお聞きいたします。  米子市の障害児学級の歴史は、学校教育法第75条により昭和36年6月に啓成小学校から開始され、現在では小学校23校のうち、21校が実施されています。また、昭和38年には市内5校の中学校が開始し、現在では10校のうち、8校が実施されるなど、市長を初め教育委員会の大変な御苦労に感謝を申し上げる次第であります。  御存じのように、障害児学級に入級する子供は生まれもって、あるいは乳幼時期に何らかの病気やけがが原因で知的な発達が一般に比べおくれているという障害であります。このため、多くの場合は既に幼児期から気づかれますが、おくれているというもののさまざまなかかわりや訓練により少しずつそれぞれの性格や特徴、個性によって能力を伸ばしていくことができます。その点からも、現在の生徒7名に1人の教員配置について教育長のお考えをお聞かせください。  次に、軽度の知的障害の生徒についてお伺いいたします。  最近、小学校などで障害児学級に入級できず、通常学級で学んでいる生徒が見受けられます。さまざまな事情があると思いますが、その結果、学級ではただじっとしていることだけが多く、小学校を卒業する段階においても3年生程度の学力がない子供たちが、近い将来、義務教育を終えて社会の中で生きていかなくてはなりません。早急に何らかの対策を講ずる必要があると思いますが、教育長の御見解をお聞かせください。  最後に、学校卒業後の子供に関するケアについてお伺いいたします。  毎年4月には、進学または就職など何らかの障害がある子供たちも、健常者と変わらず新しい学校、職場になじまず、不登校もしくは職場の人間関係になれず、自宅から出ようとしなくなります。  養護学校では、1年間程度は定期的に職場なり、自宅などに訪問し、心のケアを実施しているようでありますが、これには限界があります。  米子市として、小学校、中学校、養護学校等の子供たちのケアはどうしておられるのか。また、どこが、だれが、何年ぐらい実施しているのか、現状をお聞かせください。  以上、答弁によって再質問さしていただきますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君)(登壇) 初めに、健康対策についてでございますが、まず基本健康診査の受診率向上につきましては、市民の皆さんが、健やかに心豊かな生活を送っていただくために、健康を増進し、疾病を予防する保健事業を推進しているところであります。  その中で基本健康診査は、生活習慣病を早期に発見し、食事、運動等の生活指導を行うとともに、適切な治療へと結びつけることを目的に実施をしているところであります。  この基本健康診査の本市の受診率は、訪問健康診査を含め、平成10年度が34.8%、平成11年度は35.5%でございました。また、受診の結果につきましては、平成11年度で異常のない方13.8%、生活改善指導を必要とする方28.7%、医療を要する方57.5%で、高齢の方ほど異常値が上昇する傾向にあります。  これらの数字からしても、御自身の健康状態を把握され、自分の健康は自分で守るという意識のもとに健康増進に努めていただくためにも、基本健康診査の受診率をアップすることは大切だと思っております。  したがいまして、広報よなごへの御紹介はもちろん、公民館や医療機関等にポスターの掲示をお願いするなどして、周知を図っているところでございます。また、保健婦と地区保健推進員が連携を図りながら、地区組織活動を通して、きめ細かな受診勧奨を引き続き行い、受診率の向上に努めてまいりたいと考えております。  次に、健康保養都市に係る今後の取り組みについてでございますが、構想を策定いたしまして以後、第5次米子市総合計画では、健康保養都市の実現を目指し、第6次計画では、さらに飛躍を目指すこととして今日に至っております。この間、市議会を初め多くの皆様の御理解、御協力を賜り、この場をお借りしまして、お礼を申し上げる次第でございます。  今後につきましては、現在、少子・高齢社会への対応が急務となっており、老人や母子にかかる保健福祉事業、介護保険事業の一層の推進を図る必要があります。また、総合的高速交通体系の整備や高度情報化社会の対応など、多くの課題を解決すべく努力する所存ですが、いずれにいたしましても、具体的な事業につきましては、第7次米子市総合計画の立案に際しまして、皆様ともよく御相談申し上げたいと存じております。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君)(登壇) 障害児教育についてお答えいたします。  本年度は、小学校7校、中学校1校に知的障害学級を新設いたしましたが、知的障害だけでなく難聴、情緒障害など、障害の種類やその程度に応じたきめ細かな教育ができるように努めてまいっておるところでございます。  まず、障害児学級の定数についてのお尋ねでございますが、小中学校の知的障害学級は、比較的障害の軽い児童生徒のために設置いたしているものであり、現在、米子市内の障害児学級の平均人数は、小学校で2.4人、中学校が2.9人であります。学級の実態によっては、障害の程度の差が大きく、指導の内容、方法等の実態も異なっているため、児童生徒の障害の種類や程度に応じた適切な指導が行われるような教員配置が必要であると考えております。  そのために県教委が定めております定員7人は適切ではない場合もあり、障害児学級等で児童数が多くて十分な指導ができにくいとき等は、県にお願いいたしまして、加配教員をつけていただいたりいたしております。  次に、障害のある児童生徒が通常学級により社会の中で生きていく力をつけるように対策を講じてはという御質問であったと思いますが、初めにも申し上げましたとおり、障害の種類やその程度に応じたきめ細かな教育が受けられるように、米子市就学指導委員会等を開催いたしまして、適切な就学指導に努めているところでございます。  しかしながら、地域の学校で育てたい、あるいは大きな集団の中で育ててやりたい等のいろいろな考えの保護者もおられますので、この子に応じた教育は十分にできない場合もございます。教育委員会といたしましては、自立を目指して個に応じた十分な教育を行いたいと考えておりますが、保護者の理解が得られず、障害児学級に入級させることができないこともあり、苦慮いたしておるところでございます。今後も、学校、家庭との連携をとり、適正な就学ができるように努めてまいりたいと存じます。  また、障害のある子供たちの中学校卒業後のケアについてはどうかということでございますが、教員の中には、卒業後も子供と会って心のケアをしている者もいるかと推察いたしますが、知的障害学級の生徒につきましては、ほとんどの場合が養護学校の方に進学いたしますもんですから、普通高校への進学は過去、二、三年の間はございません。そういったことでどちらかというと養護学校に任せておるというような感じで、学校としての定期的な実施はいたしてないのが現状でございます。 ○議長(平田 賢君) 9番安木達哉君。 ○9番(安木達哉君) それでは、健康対策についてから、順次質問をさしていただきます。  まず、基本健康診査の対象者の算出について、まずお伺いをいたします。  問題は零細事業所の従業員とか自営業者もしくはパート、アルバイト、日雇い、つまり不定期職業と、こういった方のやはり健康管理っていうか、本来健康診査を受けなければいけないというのが多いわけですけども、現在、米子市が算出しておられますこの中身についてお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 不定期職業の方の健康診査についてでございますが、この算出方法につきましては、本市では、鳥取県が示しました国勢調査時における非就業者に、雇い人のない業種、家族従業員、家庭内職者を加えて算出する方法を行っておりまして、健診受診率をある程度総体的に評価するためのもので、そのように実施をいたしております。 ○議長(平田 賢君) 9番安木達哉君。 ○9番(安木達哉君) ということは、一般の企業の、ちょっとした企業の場合には、会社の方がきちっと指示をしてというような休み時間とか、そういう時間で対応されると思うんですけれども、地方によりますとやっぱり小規模の事業所というのが大半でございます。  ちなみに、大阪市が全国で一番低い率でございまして、その場合には、小規模の事業所が大半、不参加っていうか受診をされてないというケースがございまして、米子市の場合には、この小規模事業所については何らかのアプローチなりはしておられますか。その辺をちょっと確認したいと思います。
    ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 小規模の事業所の健診につきましてですが、これは本市の基本健康診査は受診票を40歳以上のすべての女性と国保加入者並びに65歳以上の方、そして40歳、50歳、60歳の節目の方のほかに、今までに健診を受けたことのある方をさしてもらっております。  その人数は平成11年で5万8,819人でございまして、零細事業所やパート勤務等をされている方や自営業者の方にも受診票を送付して受診勧奨に努めておるところでございまして、ほぼ網羅されたものというふうに考えております。 ○議長(平田 賢君) 9番安木達哉君。 ○9番(安木達哉君) それでは、先ほど大阪の例を申し上げましたけれども、例えばこの34%台を今現在米子市は受診率なわけでございますけれども、やはりほとんどの方がやはり受けておられないというケースでございます。  そういう意味で、先ほど申し上げましたように、小規模っていう部分がやはり仕事の面でそれから時間的な余裕、そういうようなやりくりができないという環境にあるんじゃないかなというふうに察するわけでございます。  そういう意味で当局として、ずっと過去何年か見ますと、やはり34%台を一向に上昇する気配もない、こういう状況の中で何らかの方策としてやはり小規模そういうような方のところの、なぜ行けれないのか、なぜ受診できないのかというものを、アンケートなりとって受診率向上に努めていく必要があるんじゃないかと思いますけれども、その辺はいかがでございますでしょうか。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 一応連絡は個人に行き渡るように考えておりますけど、お話のとおり、小規模事業所の方にもよくその趣旨を業主に理解をしていただくように努めますとともに、これはよく考えてみんといけませんけど、なるべくなら、申されたようにアンケートをとって傾向を調べ、動向を確かめたいというふうに考えております。 ○議長(平田 賢君) 9番安木達哉君。 ○9番(安木達哉君) ぜひお願いをしたいと思います。やはり受診をされようとする方、されない方の声というのも大事じゃないかなというふうに考えとるわけでございます。  次に、労働省の昨年の調査では、企業の定期健診を受けた23%の方が、高脂血症を指摘されておられるわけです。米子市では、健康対策課が出しておられる分でございますけれども、データ見ますと、50代で50%、60代で52%であります。御存じのように、この病気はほっておきますと、気づかないうちに動脈硬化とか進行いたしまして心筋梗塞、中高年においては、突然死の原因にもなり得るという大変な病気でございます。当局は健康診断を受けたこのデータをどのように今後予防対策に生かされていかれるのか、その辺をお聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 高脂血症につきましては、本市の重点活動としまして、平成11年度に市内全地区公民館で、生活習慣病予防食実習や、それとあわせまして健康相談を実施しております。また、今年度も引き続き、高脂血症を重点テーマに保健事業の実施を行っているところでございますが、いずれにいたしましても、自分の健康は自分で守るという認識のもとに、受診率を向上させ、その検診結果を十分検討の上で健康教育、健康相談を効果的に実施して市民の皆さんの疾病予防に努めてまいりたいと存じます。  一般的に高脂血症というものに対する認識が市民の間では非常に薄いというふうに私は考えております。例えば、小渕前総理が脳梗塞から脳出血を起こしてお気の毒な状態になられましたけど、これももとを言えば心臓からの移行でございまして、そういう潜在的な疾病があるところにそれは高脂血症というものがつきまとっておって多分その動脈血管に作用したんじゃないかというふうに私なりに推測いたしております。でありますから、市民にもよく高脂血症というものを認識していただくよう努力はさしていただきます。 ○議長(平田 賢君) 9番安木達哉君。 ○9番(安木達哉君) では、今後も広報活動、十分お願いをしたいと思います。  御存じだと思いますけれども、厚生省は、2010年までの長期的な健康づくり計画として、「健康日本21」を決定しました。54項目の具体的な数値を目標といたしまして、新しい健康増進運動がスタートいたしました。市長は自分の健康は自分で守れと言われるわけでございますけれども、当然でございます。自分の痛みは他人にはわからないわけでございますけれども、御存じのように、松江では、宮岡市長を初め市議会議員、3月に1人、4月に1人、5月に1人亡くなっておられます。  私は米子市の場合には、そうして医大もございます。そういうような医療環境は整っているんじゃないかなというふうに考えるわけですけれども、もっとこの米子市として医療に関する思いやりカラーを出されてもいいんじゃないかなというような気がいたしますけれども、最後に市長の御見解をお聞かせください。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 全く議員さんの申されるとおりでございまして、せっかく大学医学部が身近にあって、そしていろいろと健康に関して勉強する機会の多い市民としましては、十分にこれを自分のものとして活用していって健康な人生を送るように心がけるのが当然であろうかと思っております。松江市議会に比べて米子市議会の諸議員の御健康なのに大変感謝もし、喜びも申し上げるところでございます。 ○議長(平田 賢君) 9番安木達哉君。 ○9番(安木達哉君) 御心配いただきまして、ありがとうございます。  それでは、引き続きまして、障害児教育について質問をさしていただきます。  先ほどの答弁教育長の方からいただきまして、ありがとうございました。教員配置については、本来、国の場合に8人が基準であります。でありますけれども、米子市の場合には7人、8人でありますけれども、鳥取県の場合には7人というふうにしていただいております。  そういう中で、先ほど教育長が答弁されました加配の教員について、実情に合わせて配置を県の方に相談しながら要望していきたいと、こういうふうに今言われましたし、過去にもそういうケースがあったというふうの発言でございました。いつごろどういう状況でございましたが、一回お聞かせいただきたいと思うんですけども。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君) ここ三、四年の間ですけれども、尚徳小学校の場合は、非常に障害者の数が多かったと、これは6名だったと思いますけども、中に非常に手のかかる児童がおりましたもんですから、このことについては、半年余りだったと思いますけども、1名加配をいただいております。  それから、3年ぐらい前かもしれませんけども、啓成小学校の情緒障害児学級、これは情緒障害というのは、なかなか障害児学級一律にならないといっても、情緒の場合は、御承知のとおり、非常に1人、2人でも大変な子供たちなもんですから、このときに啓成小学校4名情緒障害児がおりまして、このときに1名加配をいただいております。  それから、昨年あたりは、今年度もですけども、就将小学校、院内学級があるもんですから、院内学級と知的障害児学級を持っておりますもんですから、ここに1名の加配をいただいております。  それから、これも3年ほど前だったと思いますけども、福生西小学校、ここにはちょっと足の不自由な子供がおりまして、この子供が障害児学級に入っておったと、他に5名おりましたでしょうか、数の上からは5名でたいした数ではございませんけども、そうした手のかかる子供がおったということで、ここにも1名加配をしていただいたことがあります。  中学校については、特に今のところはないように思っております。  以上です。 ○議長(平田 賢君) 9番安木達哉君。 ○9番(安木達哉君) ありがとうございました。  私は障害児学級を質問さしていただくに当たりまして、1カ月ぐらい前からちょっと回らしていただきました。このことについては現場の先生方も非常に心配をしておりまして、ぜひ実情に合わせて、加配の検討を早急にお願いをしておきたいと思います。  次に、通常学級で学習になかなかついていけない子供のことにつきまして、先ほどの答弁では、学校と家庭と連携をとりながら、話し合いながら進めていくんだと、こういうような家庭のいろいろな事情がこれはあると思います。当然だと思います。と思いますけれども、その子供にしてみれば、大変な思いで私は学校に行っているんではないかなという気がいたしております。  そういう意味で、これは1学校じゃなくって、やっぱり市内の23校のうちには何校かやはりこのようなケースというのは見受けられるように聞いております。そういう中で、やはり冒頭にも申し上げましたように、せめて3年ぐらいまでの学力を身につければ社会の中でも通用していけるんじゃないか、何らかの形で。それが通常学級でまともな教育を受けられずずっとたたずんでおるだけっていう状況が本当にいいのだろうかっていう気がいたしまして、私はそういう中、通級制度、これはあるのかどうなのかわかりませんけれども、私が申し上げるわけでございまして、特に社会に出て必要な学力というものを身につける意味で特別にそういう該当する子を別なところの教室に集めてその時間でも勉強させる、こういうようなことは教育長、考えることはできないでしょうか、一度お聞きしたいと思います。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君) 障害児学級そのものが普通学級ではなかなかついていけない子供たちが入ってもらう学級なんですけども、先ほどもお話しいたしましたように、なかなか親の理解が得られなければその子供を障害児学級に、学級がその学校にあっても入れることはできないわけなんです。ですから、御両親の御理解を得て、その子供に合ったやはり小さいときから教育をしていく必要があるということは議員さんも御理解いただけるものと思いますけども、そこのところがなかなか親の考えと我々の考えがかみ合わないところということで非常に難しいというお話をしたわけですけども、おっしゃいます通級学級につきましては、他の言語とかあるいは難聴とか、そういった情緒障害等の通級学級っていうのはございますけども、この知的障害の子供たちが通う通級学級っていうのは、これは国の方で認めてもらっていないというのが現状でございます。 ○議長(平田 賢君) 9番安木達哉君。 ○9番(安木達哉君) 今、答弁教育長いただきました。やはり親の理解、これが一番大きな問題であると。先ほど同僚議員が児童虐待の話をしましたけれども、これも大きな原因は親の親権という問題が出てなかなか立ち入ることができないということからこういうような悲惨な事件が出ていると、こういうふうに私は理解しとるわけです。  でも、やはり教育現場っていうのは、だれもが同じように、平等に受ける権利があるわけでございますから何らかの社会的な、やはり義務教育を終えて世の中に送り出すときにやはりある程度読み書きができる程度のレベルぐらいまでは教育者として何らかの努力はされる必要性っていうのはあるんじゃないかなというふうに私は理解をしております。  そういう意味で、十分その辺御検討いただきまして、今後、通常学級におきましても、障害児学級におきましても、こういう問題をできるだけ現場の声を聞いて、そして子供たちに対応していただくよう要望しときます。  次に、卒業後のケアについて。教育長、そういう現状養護学校では多少はあるけれども、すべて養護学校におんぶにだっこであると、こういうふうに申されたわけでございますけれども、やはりこういうような、例えば何らかの障害がある子供たちっていうのは、やはり以前のつながり、そして新しく入ろうとする瞬間というものが非常に大事でございまして、1年を通し、2年を通し、中期的にやはりケアをしていくことが重要ではないかなというふうに私は考えておるところでございます。  実は箕蚊屋にございます、県米ございまして、ことしの12年度、高等部に入学をされた方、実は養護学校から中等部から上に上がられた方が9人だったんですけれども、一般の中学校から、障害児学級から11名入学されております。そして通常学級から1名入学しておられます。そういうケースがございまして、養護学校よりかは障害児学級の方が入学をされる方がふえてきたというのも今後障害児学級にしっかり目を向けていただいて今後の対策を真剣に考えていただきたいというふうに思うわけでございます。  御存じのように、最近ではジョブコーチっていうのが出てまいりました。ことし全国で2カ所試験的に実施をされるようになります。これは養護学校等卒業された方の就職の維持っていうか、就職されてすぐやめられるっていうケースが多いもんですから、なかなか合わないということで。そういう意味でジョブコーチ、つまり職場の中において介助をする、こういう制度が国内では2例試験的に出てまいりました。そういう環境に現在ありますので、教育の中においても、真剣にこの辺も取り組みをお願いをしたいと思います。  それから次に、障害児学級の消耗品、それから図書購入費について。  これはどういうような配分になっているのかぜひお聞かせをいただきたいと思いますし、ちなみに、この近くでございますから恐縮でございますけれども、学校、就将小学校なんか、近くでございます。これはどのような配分になっておるのか、教育長よろしくお願いいたします。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君) 図書費なり消耗品なりの配分は、学級規模によって本市の方で配分しておりますけども、障害児学級は1学級として、普通学級は10学級あると、障害児学級は1学級あるという場合は、11学級の配当を行っております。したがって、たとえ障害児学級に1名の児童がおっても1学級とみなしてすべて消耗品なり、図書費は配置いたしております。その上に加算といたしまして、これは金額的にはわずかだと思いますけども、消耗品の場合は、1学級が平均しますと6,835円、そして消耗品の場合、1人当たりが1,871円、これについては人数によって差があるわけです。1人が1,871円ですから、3人の児童がおればそれが3倍が消耗品として各学級に配置してあると。それから、備品につきましては、先ほど申しましたように、1学級として扱う。その上になお1万7,000円の加算分として配置をさしておるということでございます。 ○議長(平田 賢君) 9番安木達哉君。 ○9番(安木達哉君) 近くでございましたので、就将小学校の名前を出しました。ここが教育委員会の方からいただいた資料によりますと、年間消耗品154万8,000円予算としてあるわけなんです。これは15学級でございますから、これを均等に割ればいいわけです。もちろんこれに先ほど言われましたように、加算額というのが出てきますからこれ輪をかけてふえてくると。こういう状況であるわけですけれども、実はやっぱり歩いてみますとやはりいろんなことが聞こえてくるわけでございます。  実は御存じのように、13日に市内の小学校、住吉小学校で、これは障害児学級のなかよし運動会ございました。これを例えば障害児学級の方が各学校内の各クラスにお知らせとしてメールをつくってきちっと色紙でつくって各学校に届けると、こういうケースがあるんですけれども、そういう備品1つ、それから先生が使われる赤ペン1つ、それから例えば子供に必要な辞書、言葉の本、こういったものが実は個人的な支出として出ておるということが聞こえてまいりました。  そういう意味で、私は消耗品がこの程度の予算であるわけですから個人の先生が負担をされるということはないって思っておりましたけれども、現実的にはそういう声が上がってまいりました。  それと、教室内を見ますと、備品が置いてあります。書類がちゃんと子供たちがいろんなとこからいただいたものを仕分けするように入れるプラスチックのケースでございました。立派なものがありますねって聞きましたら、いやこれは私が買いましたと。例えば、障害児学級でも一生懸命努力してこの子供一人ひとりに合った教育をしていくためには、その一人ひとりに合ったものが私は必要じゃないかなというふうに考えるわけです。そういう意味で、その先生はいろんな色紙とかそういったものを全部学校の方からは購入していただけなかったということで自費で出しておられました。その点は、教育長どういうふうにお考えいただけますか。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君) そこらの実態は掌握いたしておりませんけども、それはないというぐあいに考えております。  先ほどお話申し上げましたように、備品等はかなりに裕福にとはいかないまでも他の学級と同じような割合でもって配置してあるわけですから、その範囲で使っていただけるではないかというぐあいに考えておりますし、また個に応じた教育っていうのはこれはおっしゃるとおり必要なことであって、普通学級においても、障害児学級においても、個に応じた教育っていうのはこれからの教育でありまして、ぜひそれには取り組んでいかなければならないと考えております。 ○議長(平田 賢君) 9番安木達哉君。 ○9番(安木達哉君) 教育長は多分ないであろうというふうに答弁されると思ってましたけれども、これ以上あれしていけませんので、もう一度各学校の障害児学級等のそういったものを一回点検をしていただくというのもいいんじゃないかなという気がします。頑張っておる先生は大変御苦労されとるわけですし、そういう方の、報いるためにもぜひお願いをしたいと思います。  それから、最近特にそういう情緒障害、そういうような方の教育方法として、動物療法とか音楽療法とか、こういうような療法があるのは教育長御存じだと思いますし、その辺は学校の授業として取り組みはしておられるのか、それともそれは校外学習としてやられておるのか、それともボランティアとしてそれ以外の休日にやられておるのか、もしまだやっておられないんであればちょっと聞かしていただきたいんですけれども。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君) 情緒障害児につきましてはそれぞれの学校で対応はいたしておりますけども、普通の障害児学級についてはそれぞれの学校が障害児のマニュアルを持って学習指導をいたしておりますから、ですから、体験学習の重視っていうことは前々から申し上げておりますもんですから、障害児学級のみならず普通学級においても、低学年においては特に体験学習というものは重視いたしております。  御案内のとおり、生活科というもんがございますもんですから、そういった中で飼育、栽培しながら命の大切さ等々もあわせて指導をいたしておるというぐあいに理解いたしております。 ○議長(平田 賢君) 9番安木達哉君。 ○9番(安木達哉君) ぜひ今後もよろしくお願いをしたいと思いますし、私は学校を回る中で先生の努力によって、自閉の子供でございましたけども、今までずっとしゃべらなかった子が、いろんな物、行動、そういった教育の中で言葉が出るようになったという話を聞きまして、やはり現場で非常に先生頑張っていただいとるなという気がいたしました。今後ともよろしくお願いしたいと思いますし、最後に、障害児学級の生徒が高校受験をする場合、評価基準というのがあると思うんですけども、その辺はどういうふうになっておりますでしょうか。それと、通常のクラスと障害児学級の場合には、中学校ですかね、中学校から高校に行くときですね。これはどのように評価基準はなっておるんでしょうか、その辺をお聞かせください。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君) 中学校の障害児学級から普通高校に行く場合ですけども、これは他の普通学級の子供と同じ評価でもって高校に内申書を送ります。  それから、障害児学級の中3から、県米とかあるいは養護学校と、県立の高校に、養護学校の高校に行く場合は、これは記述が主でございまして、中学校の3年間、こういう指導をしてこういう生活態度であり、こういうぐあいに成長してきたという、記述でもって、点数でなく、5、1、4、3、2で内申書を出すんじゃなくして、すべて記述でもって内申書を書きます。それと健康診断書を添えて養護学校の方に送って高等部に入るという手順になっております。  以上です。 ○議長(平田 賢君) 9番安木達哉君。 ○9番(安木達哉君) もう一度、済みません、恐縮でございますけれども、中学校の障害児学級から一般の高校に入るとき、もう1回ちょっとお願いします。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君) 普通学級の3年生がするのと同じ内申書です。 ○議長(平田 賢君) 9番安木達哉君。 ○9番(安木達哉君) それでは、先ほどもたくさん教育長の方から答弁いただきました。今後とも障害児学級、先ほど養護学校の高等部の話をさしていただきましたけれども、近年、年々年を増すごとに障害児学級からの入校がふえております。そういう意味でも、ぜひ今後も力を入れていただきますように要望して、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(平田 賢君) 暫時休憩いたします。                午前11時43分 休憩                午後 1時01分 再開 ○議長(平田 賢君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市政一般に対する質問を続行いたします。  8番中村昌哲君。 ○8番(中村昌哲君)(登壇)(拍手) 第421回米子市議会定例会において、財政面、提案箱の設置、学校の荒廃問題と、3点についてお伺いいたします。市長並びに市当局の明確な御答弁をお願いいたします。  第1点目は、財政面についてお伺いいたします。  平成12年度の当初予算は前年対比4.5%減の緊縮予算であり、さきの420回定例会でも質問いたしましたが、多くの事業の縮小の原因は、思いもよらない税収の減収であると御答弁がありました。  そこで現在、米子市の市税、国民健康保険料、下水道料金、市営住宅の家賃及び保育料等、延滞金額がそれぞれどれぐらいの額になっているのか、まずお知らせください。そして、これらの納付を推進するためにいかなるお考えをお持ちかお聞かせください。財政困窮な折、真剣に考えて対処していかねばならない問題であると思います。  次に、米子市では全国でもまれに見る高額な市庁舎の用地の借地料を支払っていることは、市民の皆さんも御承知のことと思います。これも財政を圧迫する要因であります。  そこで、用地の取得の交渉状況は現在どの程度までなされているのかお知らせいただくとともに、一日も早く土地買収が実現できるよう御努力をお願いしたいと思います。ところで一方、米子市が現在貸し出している所有地の賃貸料の収入はどのくらいあるのかお知らせください。意外と市民の皆さんは御存じないと思っております。  そこで市有地、米子市が持っている土地の賃貸料はいつの時点のものですか。現在その評価は時価に見合ったものになっているのか。もし大幅な差があるなら是正する必要があると考えますが、現況をお知らせください。  また、3月の市議会で、12年度中に米子市の貸借対照表を作成されるとの答弁もありました。市民一人ひとりが、米子市の財政運営を理解し、積極的に市政の運営に協力していただくためには、収入、支出についてきめ細かなバランスシートを作成し、例えば図表化するなど市民にわかりやすい情報を提供されることが必要であると考えます。市長の御所見をお伺いいたします。  次に、多くの皆様が大変心配されている流通業務団地の販売についてであります。  多額の資金を導入され造成されたわけですが、用地の整備もほぼ完了し、残すは一日でも早く完売されることが大きな課題であります。そのためには何分にも景気の回復が望まれる昨今でありますが、土地の売却がおくれれば金利の負担も財政を圧迫する要因となります。販売促進について、再度市長のお考えをお伺いいたします。  2点目は、市役所に設置してある提案箱についてであります。  昨年60件余り提案苦情等の御意見があったとお聞きしております。また、米子市には26の公民館があり、各地区ごとに運営には大変努力され、各地域の皆様と密接な連携、情報交換がなされ、すばらしい成果を上げていることは承知のとおりであります。  そこで、さらにより多くの市民の意見が提案されやすいように、この提案箱を各公民館に設置されてはと考えますがいかがでしょうか、お考えをお聞かせください。そしてまた、昨年度の提案に対しどのような対応をされたのか、具体的な事例を、1つでも結構です、挙げてお知らせください。  3点目は、学校の荒廃についてお伺いいたします。  午前中、林議員もいろいろ御質問されましたが、市内のある中学校では大変な事態が発生しているやに仄聞しております。先日来、全国的に10代の若者が人々を震撼とさせる事件が発生しております。養育、成育過程での親の教育力の不足がもたらす自制心の欠如、他人のことは知らんふりというような社会的風潮など多くの問題が根底にあるとは思いますが、まず当面している学校荒廃の立て直しについてどのようなお考えがあるか御所見をお伺いいたします。
     以上、3点の質問を終わりますが、答弁によりましては再質問いたしますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君)(登壇) まず初めに、市税等の徴収率向上対策についてお答えをいたします。  地方分権時代の地方自治体の運営に当たり、市税等の自主財源の確保は何より大切であることは認識いたしておりまして、滞納額の徴収対策は、本市の最重要課題の1つとして取り組んでいるところでございます。  お尋ねの平成11年度末の滞納繰越額につきましては、市税がおおむね11億9,100万円、国保料がおおむね7億8,400万円、下水道使用料がおおむね1億4,700万円、市営住宅使用料がおおむね5,400万円、保育料がおおむね6,500万円になるものと見込んでおります。  今後の徴収率向上対策につきましては、従来より職員一丸となって鋭意努力を重ねているところでございますが、今までにも増して滞納者の実態と滞納原因の的確な把握に努め、粘り強い納付交渉と厳正な滞納処分の徹底により、引き続き滞納額の圧縮に奮励努力してまいりたいと思っております。  市庁舎等の借地料の軽減につきましては、各地権者と精力的に交渉を重ね、平成12年度につきましては、基本的に昨年度の額で据え置くということで合意を得たところでございます。用地を取得するのが理想的ではありますが、地権者の強い意向並びに本市の財政上からも用地取得は非常に困難であると判断をいたしております。今後は、借地料の軽減交渉を重ね、財政負担の解消を図ってまいりたいと存じます。  一方、市が貸し付けをしている貸付料ですが、平成11年度決算値で約1億6,500万円となっております。当然その時点の路線価等の評価額を反映した貸付料算定基準に基づく貸付料額であり、是正する余地はないものでございます。  本年度中に予定していますバランスシートの策定についてでございますが、貸借対照表自体は自治体財政にとってなじみが薄くわかりづらい側面を持った指標でもございます。作成に当たりましては、可能な範囲で御提言の趣旨を踏まえ、対応いたしたいと存じます。  次に、流通業務団地の販売促進についてですが、昨年度は、造成工事の進捗に応じて3回に分けて分譲希望者の募集を行いました。3回を合わせて16区画、約9万1,350平方メートルの募集に対しまして、7区画、約2万9,390平方メートルの申し込みがあり、分譲いたしたところでございます。長引く不況の影響で買い控えの感はぬぐえないのが現状でございます。  御指摘のとおり、販売がおくれれば市の財政にとって負担がふえることになりますが、最近の政府の経済見通しやマスコミの報道等、景気の回復基調を裏づけるように、このところ企業からの具体的な問い合わせもふえてきております。  市といたしましても、本年度から分譲担当職員を2名増員して販売体制を強化の上、積極的にこの流れに乗じた分譲活動を行い、早期完売を目指して、今後一層の努力をいたしたいと考えております。  市政提案箱についてですが、市政提案箱は、市民の皆様の市政に対する建設的な御提案を積極的に市の施策に反映させるため設置しているものでございます。現在、提案箱と提案用紙を市役所正面玄関ホールへ設置しております。また、各校区の公民館に提案用紙を置いておりますし、ファクシミリでも受け付けておりますほか、電子メールでも提案できるようにいたしております。この制度を広く市民の皆様に御利用いただけるように引き続きPRに努めますとともに、御提案いただきました提案箱を御趣旨に沿って各公民館にも設置したいと存じます。  また、昨年度の主な提案とその処理状況につきましては、市役所のホームページに掲載しておりますが、具体的な事例といたしましては、市役所庁舎に手すりのない箇所があるので、手すりを取りつけてはどうかとの御提案をいただきましたので、早速改善をしたところでございます。今後も、いただいた御提案は真摯に受けとめて改善すべきところは改善し、市政に反映してまいりたいと存じます。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君)(登壇) 学校の荒廃についてお答えいたします。  全市的には米子市の中学校が荒廃しているとは思っておりませんが、残念ながら、授業エスケープや授業妨害あるいは窓ガラス等の器物破損が多発している学校もございます。学校では問題行動に対する指導を行いますが、教師の指導を受け入れられない少数の生徒もおり、議員さんの御指摘のとおり、親の教育力の不足、他人のことは知らんぷりをするような社会的風潮、学校や地域を含めたこれまでの指導の不足などが生徒の生活状況にあらわれていると思っております。  その立て直しについてでございますが、まず懇談会や家庭訪問等、家庭やPTAとの連携を密にし、地域に開かれた学校づくりを進めてまいっております。  また、生徒指導につきましては、生徒とのコミュニケーションを大事にし、信頼関係を築き、わかる授業づくり、楽しい学校づくりに努めておるところであります。  問題行動に関しては、警察等の関係諸機関と連携をとり早期に対応するなどが挙げられ、学校は生徒の健全育成に向けて鋭意努力しているところでございます。 ○議長(平田 賢君) 8番中村昌哲君。 ○8番(中村昌哲君) 御答弁いただきましたが、逐次再質問さしていただきたいと思います。  先ほど市長の御答弁で各種の滞納金額聞いて、大変驚いております。昨年度の当初予算と本年度の当初予算の差が4.5%減ということで、金額は約21億減なんです。ところが、先ほどの御答弁で滞納額全部合計しますと、22億4,100万、本当に驚いたわけです。もしこの金額が納められておれば決して緊縮予算にはなってないんではないかと、そういうふうに思います。もちろん滞納者の中には特別な考慮すべき事例があるとは思いますが、払わない者が得をするというような市民として義務を果たさない不見識な人はいないとは思いますが、滞納者を1人でも少なくするためには対策が何か必要であるのではないかと思います。  例えば、全国的にも検討されているようですが、悪質な滞納者については、行政サービスの提供を一時中断するというようなお考えも必要になってくるのではないかとも考えます。  市長はかねがね税は平等であるという当然の御見解でありました。市民一人ひとりが市民としての義務を果たすことが明るい住みよいまちづくりの基本であるという意識啓発を積極的に行う必要があると思います。例えば、車をお持ちの方が車検を受けるときに納税証明がないと車検が受けれないと、こういった例もあります。その辺も踏まえて、再度市長の御所見をお伺いいたします。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 市税等の滞納者に対する行政サービスの制限についてでございますが、現在、米子市中小企業振興資金融資、米子市建設工事入札参加資格申請等制限をいたしておるものもございまして、市税等公金の収納にかかる納付環境の整備等検討するために平成11年9月に設置いたしました米子市公金収納事務調査検討委員会におきまして、公金収納と行政サービスの制限のあり方につきまして研究させているところでございまして、公共の福祉の観点から制限できないものもございますけど、公正公平な行政を行っていく上におきましてある程度の制限は必要であると考えておりますので、引き続き実施可能なものにつきましては、調査研究をしてまいりたいと存じております。 ○議長(平田 賢君) 8番中村昌哲君。 ○8番(中村昌哲君) よく理解できますが、例えば、先ほども言いましたように、行政サービスの提供を一時中断するというような、ちょっと強引かもしれませんが、そういったお考えはありますでしょうか。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 現在のところはそこまでいくかどうかということにつきましては、私としてはかなり否定的な見方でおります。 ○議長(平田 賢君) 8番中村昌哲君。 ○8番(中村昌哲君) さすがやさしい市長のお考えであると思います。ただ、やはり税金の滞納っていうのは、本当に特殊な事情は別にしまして、できるだけ他人の税金で一緒に生活していくっていうのはやはり税の平等性というのは欠いておりますので、ぜひ御努力を、我々も頑張りますけども、市当局もしていただきたいなと思っております。  それから次に、賃借料の関連についてでございますが、先ほどの市長の御答弁で、意外と貸し出し土地に対する賃貸料が多いなと、1億6,500万ですか、あると聞いて、意外とこれ市民の皆さんが、払うばっかりでそういった賃貸料が入るっていうことを意外と御存じないんじゃないかなと思っております。もちろんこういったことも大いにPRされた方がいいんじゃないかなと思っております。  また、市庁舎の賃借料が以前、固定資産税の評価が改正され一挙に値上がりしたことがありますが、貸し出し土地の賃貸料の値上げもそのときで行われたのかなという気持ちがしておりますが、これは先ほどの御答弁でございますでしょうか。賃借料に対しては固定資産税評価で上がったということは以前聞いておりますが、貸し出しの賃貸料についても、固定資産税評価のときに貸し出し料金を上げられたかどうかちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 借地料の改定時に市有地の貸付料についても同様の措置がとられたかというお尋ねにつきましては、借地料も貸付料も同じでございまして、国に準じて定めております米子市普通財産貸付料等算定基準に基づいて同様に取り扱っておりまして、申し上げるまでもなく、連動したものでございます。  それから、議員さんのおっしゃるとおり、貸付料の実態金額につきましては、市民の皆様方にはなじみの薄い部分かとも思いますので、財政状況全般の広報及び情報提供の中で御認識をなるべくいただけるよう、必要に応じて対処したいと存じております。 ○議長(平田 賢君) 8番中村昌哲君。 ○8番(中村昌哲君) それで安心いたしました。もちろんどんどん賃借料を払うよりも用地が取得できればそれなりにまた経済的、財政面で楽になると思いますし、また市庁舎の土地の買収なんてすごい金額かかると思いますので、その辺は頭の中に入れておいていただきたいなと思っております。  次に、流通業務団地の販売促進についてであります。  先ほども市長ちょっと触れられましたが、経済企画庁が去る9日に発表いたしました国民所得統計速報によりますと、昨年度を通じた実質成長率は前年度比0.5%増と、3年ぶりのプラス成長を達成し、景気回復の兆しが見受けられ、明るい希望が持てるようになってまいりました。  そこで、米子流通業務団地の早期完売を目指して幅広く行動を起こすため、市当局、私ども議員、民間の方による例えば米子流通業務団地販売促進の何とかした団体みたいなものを結成されていかれるお気持ちがあるかどうかお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) ただいま思いもかけぬ議員さんの温かい販売促進に関するお言葉で非常に感動しておるところでございまして、思わず言葉がどもってしまいました。  御提唱いただきました販売促進のための組織づくりについてですが、早い時期に民間の方にも一緒になっていただいて、総意を含めた企業誘致のための組織を設置したいと考えております。 ○議長(平田 賢君) 8番中村昌哲君。 ○8番(中村昌哲君) 多くの皆さんの知恵とエネルギー、そういったものを結集して売却を推進すれば大きな効果が期待できるものと確信いたします。また、用地販売についての税制、借り入れ金利等の優遇面については、大いに市報とかいろんな情報提供してPRをしてほしいと考えておりますので、どうかよろしくお願いしたいと思います。  次に、市政提案箱について、市民の皆様の御提案を直接お受けする手段として大変有効な方法であると考えます。先ほど市長の答弁で、できるだけ早く設置をしてやるということでございました。以前は、市長さんが各地区に出向かれていろいろな意見交換会をされておりましたが、今はそれがなくなった今日だと思っております。どうかそういった公民館に住民の皆さんの意見がより提案できるように早期に実現をされるよう御努力していただきたいと思います。  次に、教育長にお尋ねいたします。  学校の荒廃についてでございます。  いろいろ事例をいただきまして随分中学校も変わったなと、そんな気がしております。先日ちょっとおうかがいしたことなんですが、生徒が先生に暴力を振るい、先生に被害が出ているとも聞いておりますが、事実でしょうか。その辺を御質問さしていただきたいと思います。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君) 確かに対教師暴力というのはございますけども、今議員さんがお尋ねになったような厳しい状況ではございません。ただ、先ほども御答弁申し上げましたように、子供の中にはなかなか注意しても聞き入れられない、そういった子供が一部にございまして、そういった子供たちが、今風にいうとキレると申しますでしょうか、ついカッとなって手を上げてしまうということはたまにあります。事実、中学校にもそういった事件は起きておりますけども、大事には至っていないというのが実態でございます。 ○議長(平田 賢君) 8番中村昌哲君。 ○8番(中村昌哲君) それを聞いて安心いたしました。以前、何年か前だったと思いますが、ある学校が校舎内いろんな器物が壊れているっていうことをおうかがいし、学校に行ってお話ししたことがあります。そのときに校長先生は、自分の学校はそんなことは一切ない、すべていい子たちばかりだというお話を聞いて安心して帰ったわけですが、その1カ月後に、パトカーが来て、子供が事件を起こしたというような、何年か前のことも記憶に残っております。  そういった場合、先ほど教育長がいろいろ事例をお話ししていただきましたが、以前は校長先生はいろんなそういったことを地区の民生委員さんとか、そういった人にも隠されると、言葉は悪いかもしれませんけども、できるだけ伏せてしまうというような傾向がございましたけども、今でもそういった傾向はあるのでしょうか、お伺いします。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君) まず、事件のことでございますけども、確かに最近も教室のガラスを夜中に割られたり、あるいはプールの金網をペンチで切られたり、あるいは校舎の中に入って子供のいすを中庭に投げ出したりということは事実としては起きております。  こういったことにつきまして、先ほどおっしゃったような最近の校長は隠すということはまずないというぐあいに私理解しておりますけども、この件につきましても、早速に保護者会を開きまして、かなりの保護者の方がお集まりいただいたと聞いておりますけども、事実を校長の方からお話しをし、そしてその対策として、今週の月曜日からですけども、いつでも参観をしていただいて結構ですということで、どこの教室の授業でも見ていただけるというような手段を講じておると。  そうすることによっていろんな隣近所の、あるいは地域のお父さんやお母さんに触れることによって、またこの子供たちが帰ってからもまた温かく見守ってやっていただきたいし、あるときにはまた叱咤激励もしてやっていただきたいと。そうすることによって子供たちの心の痛みと申しますか、そういった心の教育というものが少しずつでもできていくんではないかというぐあいに考えておるとこであります。 ○議長(平田 賢君) 8番中村昌哲君。 ○8番(中村昌哲君) いろいろ御答弁いただきましたが、今学校側としても、住民の皆さん、そして保護者の皆さんに隠さずいろんなことをお話しされているということは聞いております。  例えば、学校で、犯人はわからないにしても、そういったガラスが割れたり、プールの水をかえたり、そういった費用っていうのは全部学校独自で持たなければならないものか、それともある程度そういった被害の金額については教育委員会の方でも何ぼかは御負担されるのか、その辺もちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君) 例えば一例を申しますと、このたびのガラスの件にしても10数枚というガラスを割られておりますもんですから、かなりの金額になります。そういった場合は、これは特別に私どもの方から費用を出して修繕をいたしております。 ○議長(平田 賢君) 8番中村昌哲君。 ○8番(中村昌哲君) その辺は子供たちのすることです。学校ばかりに、責任はあるかもしれませんが、ぜひ教育委員会の方でも費用の面もお考えいただければと思っております。  3月議会でも御質問さしていただきましたが、愛のむちはどうかということに対して、教育長はだめだという御答弁でございました。それは当然だと思いますが、先日、全校の保護会を開かれたそうですが、本当に来ていただきたい保護者っていうのはお見えになってなかったそうです。例えば、こういった問題解決に対して、保護者の皆さんが当番制で四、五人ずつ学校に出かけ、生徒の生活指導について先生と一体となって取り組むような態勢をつくることも考えてみることが必要ではないかとは思いますが、その辺の教育長の御所見を再度お伺いいたします。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君) ただいま御提言をいただいたわけですけども、今おっしゃったようなことも1つの方法だと思います。ただこの件については教育委員会の方でこうしようああしようじゃなくって、やはり学校の実態を一番よく知っているのは校長であり、学校の職員でありますもんですから、そういった職員会等で検討してそれがよろしいということであれば本当にベターな方法ではないかというぐあいに思っております。  ただ、先ほどもおっしゃったように、なかなか保護者会をしましても、そういった子供の親っていうのはなかなか来ていただけないというのが事実なんです。そういった場合、先ほども申し上げましたように、隣のお母さん方、お父さん方がお帰りになってから、自分の近所の子であれば、そういった子供たち、悪いことをしておる子がおれば、他人の子だとか遠慮してとかいうんじゃなくしてしっかり注意をしてやっていただきたいし、しかるべきところはしかってやっていただきたいと、また温かく見守ってもやっていただきたいということをお願いしたわけです。 ○議長(平田 賢君) 8番中村昌哲君。 ○8番(中村昌哲君) その辺は教育長、学校側ももちろんでしょうけども、校長先生と一緒になって、そして保護者も一緒になって、子供たちの将来がございますので、ぜひ前向きにいろんなことで御協力お願いをしたいと思います。  何か昔のことを言って申しわけないんですけども、昔我々が小さいときは、地震、雷、火事、親父って、親父は怖い存在でございました。最近では、米子市にはいらっしゃらないかもしれませんが、やさしい父親、厳しい母親というようなこともよく聞きます。ちょっと逆になっているような気がしますが、その辺も我々、親、保護者が一緒になって協力さしていただくつもりでございます。どうか将来の子供たちのためにぜひ御尽力いただきたいと思っております。  時間が相当経過いたしました。いろいろ申し上げましたが、最終的には、市税、ほかの延滞額が22億でございます。結局これをもし借りたとすれば、年利率3%の金利でも年間6,600万円ぐらいになります。そういったものがもっともっと財政困難な折、いろんなところに使われればそれだけ財政も豊かになってくると思っておりますので、その辺御努力もお願いしたいと思います。  最終的には、米子市に住んでいてよかった、米子市はすばらしいふるさとであると、誇りの持てる町になるよう、市長並びに市当局、私ども議会も力を合わせ努力していきたいと思っております。いろいろ御明確なる御答弁ありがとうございました。お礼申し上げて、以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(平田 賢君) 次に、3番錦織陽子君。 ○3番(錦織陽子君)(登壇)(拍手) 私は第421回米子市議会定例会に当たりまして、日本共産党米子市議会議員団を代表いたしまして、大きく言って、次の3つの問題について質問をいたします。  まず第1番目に、森首相の「神の国」発言について、市長の見解を伺うものです。  去る5月15日、神道政治連盟国会議員懇談会の祝賀会において森首相が、日本の国、まさに天皇を中心にしている「神の国」であるということを国民の皆さんにしっかりと承知していただくこと、と述べたのは御承知のとおりです。  時代錯誤も甚だしく、憲法の主権在民、思想、信条の自由の原則に反するものであり、この発言は国内外に大きな衝撃を与えました。しかも森首相は、発言を言葉足らずと陳謝しただけで、かたくなに撤回を拒んでいます。与党3党は、これを片言隻句と片づけようとしています。天皇中心の神の国という考え方がまさにあの戦争の推進力になった考え方でした。人の命を一番無残に押しつぶした考え方です。その後の「国体」発言や首相の地元での「銃後の護り」の発言と戦時中と現在の区別もつかない一連の首相のこの発言、これを擁護する与党3党に、アジアを初め世界中の国々がこの発言に大変心配し、警戒心を払うのは当然のことです。  神の国発言は、サミット6カ国を含む世界29の国々で65のマスコミが論評しています。特にあの戦争で日本の残虐行為を受けたアジア諸国のマスコミは一様に森首相と日本政府に対し、厳しく批判をしています。  米子市は、中国・保定市、韓国・束草市と姉妹都市、友好都市として人事交流もあり、民間サイドでも地道な交流を築いておられるだけに、こうした首相の発言は信頼関係を傷つけるものであり、到底許されるものではないと考えますが、この発言についての市長の率直な御意見を伺います。  第2番目は、子供たちの世界の健全な発展のために、次の5項目について質問をいたします。  第1項目目は、教育勅語の発言についてです。  半世紀続いた自民党政治に経済も社会も本当に行き詰まっていますが、一番の被害者は子供たちではないでしょうか。政府は青少年の事件が起きると盛んに道徳教育のことを口にします。森首相は、相次ぐ少年犯罪について、子供たちに命の大切さを教えなくてはいけないと教育勅語を持ち出していますが、教育長はこのことについてどのようにお考えでしょうか。森首相は、父母に孝、夫婦仲よくなど引用して、教育勅語にもよいところはある、普遍の主張だと主張していますが、あえて教育勅語を引用するまでもなく、当然のことです。  教育勅語に上げられている多くの徳目が、「一たん緩急あれば義勇公に奉じ、もって天譲無窮の皇運を扶翼すべし」、つまりいざというときには、天皇のために戦場に出て自分の命を犠牲にしろ、相手の命も平気で奪え、とこれが教育勅語の最後にあてた最高の道徳でした。  私は、父から教育勅語をなかなか覚えられない同級生がいて、殴られたりしてかわいそうだったと当時のことを聞いております。このように戦前、戦中の子供たちは、教育勅語をまさに体にたたき込まれたわけですが、教育勅語には命の大切さを説いた部分はありません。その教育勅語をもってきて、これで子供たちに命の大切さを教えようとはとんでもありません。今学校で教えなければならないのはそういう神の国の上からの教育ではなく、日本社会をつくっていく一員として身につけなければいけない市民道徳教育です。  教育勅語は1948年、国会で排除、失効が決議されていますが、森首相の姿勢は国会決議に反するものであると考えます。首相の教育勅語に対する認識について、教育の基本理念にかかわることでもありますので、教育長の見解を求めるものです。  次に、児童手当について伺います。  児童手当の対象年齢の引き上げがこの6月から始まります。3月議会におきましても、日本共産党は児童手当の拡充については、かねてよりその対象年齢の引き上げを求めてまいりました。しかし、このたびの拡充については、所得税の年少扶養控除を廃止してその財源に充てるということに関して、子育て世帯にかえって増税になるのではないかという3月議会の我が党の質問に対して、市長のお答えは、総合的な国の少子化対策の一環として、子育て家庭の経済的負担の軽減等を目的として行われる。年少扶養控除は国の税制問題で動向を見守るというものでした。  米子市で児童手当対象年齢の引き上げによって新たに対象になる子供の数と全対象者数を、またこれまでの年少扶養控除対象者は何人なのかお知らせください。  3項目目は、なかよし学級の充実についてお尋ねします。  夏休み期間中に限定されるとはいえ、待ち続けた長期休業中のなかよし学級が始まります。施設面、指導員さんの補充、1日の時間配分、健康面など、準備の進捗状況をお知らせください。特に暑さ対策ではほかの施設の開放なども必要になってくると思いますが、どうでしょうか。  また、父母会についての必要性を3月議会で申し述べましたが、市が父母会をつくることには積極的にはかかわらないが、これをつくる空気の醸成については積極的につくるよう雰囲気をつくりたいという表現をされていまして、かかわる姿勢があるのかないのか、非常に文学的というかわかりにくいのですが、具体的にはどんなアクションを起こされるのでしょうか、お答えください。  次に、利用料の減免についてお尋ねします。  米子市は、不十分ではありますが、子育て支援ということでさまざまな施策を行っています。今後は実際に利用したい人がどんどん利用できるよう、これらの施策をより充実していくことが求められると思います。この4月から学童保育に利用料が必要になったわけですが、その減免基準の窓口が非常に狭い、このことが問題です。少なくとも複数の児童が入級の場合の減免、非課税世帯の減免を条例8条に盛り込むべきだと思いますが、いかがでしょうか。  4項目目は、場外馬券売り場オープンとサッカーくじについて伺うものです。  場外馬券売り場の誘致について米子市はその理由について、崎津工業団地の造成費利息が年間1億2,000万円もかかり市財政を圧迫していることから、その利子負担の軽減のため土地売却を急いだためであり、場外馬券売り場を誘致することによって地元に58億円の経済波及効果があると説明してきました。しかし、ウインズ米子の建設工事にかかわった業者が自己破産し、米子市内にその下請業者がかなりあると昨日の議員の質問にもありましたように、地元経済に対して、多大なマイナス、不安要因がスタート当初からあることに今後の先行きは大変厳しいものと推察いたします。
     さて、多くの市民の不安や反対の声を押し切り、全国初の自治体が誘致したギャンブル場場外馬券売り場ウインズ米子が、5月20日にオープンいたしました。  調査検討委員会も設置されましたが、市民の大きな反対運動があったにもかかわらず、その討議内容や意見書、これに対する回答も市民に明らかにされていません。竣工式でのテレビ放映された市長の喜びの顔に、先々の不安を感じた方も多かったのではないでしょうか。  オープン初日は約8,000人、売り上げは約9,000万円と聞いていますが、オープンしてから4週のうち、来場者数、来場車両数、売上高、それぞれ1日当たりの一番大きい数値をお知らせください。また、調査検討委員会の第1回意見書に対するそれぞれの進捗状況はどうでしょうか。1 青少年に関する事項。2 交通に関する事項。3 周辺生活環境等に関する事項についてお答えください。  また、青少年の問題ですが、競馬法第28条によりますと、学生、生徒または未成年者は、勝ち馬投票券を買うことができない、と定められています。検討委員会では保護者に同伴されない未成年の入場を拒否することとしていますが、青少年の入場は、同伴の有無にかかわらず、禁止すべきではないでしょうか、お尋ねします。  さて、2001年春からサッカーくじの本格実施が予定されています。サッカーくじは、今週から静岡でテスト販売されます。19歳未満は購入禁止となっており、コンビニでの販売は当面見送られますが、レンタルビデオ店、喫茶店、写真現像店、携帯電話販売店、たばこ屋、酒屋などの業種で全国1万5,000店を目標にした販売構想が持たれています。実施されれば、ウインズ以上に購入の機会も多く、また売る側もアルバイトの学生や19歳未満の可能性も高いことから、早くから対策をとることが必要です。米子市としてどんな対応を考えているのかお知らせください。  さて、いじめや不登校など、子供と教育をめぐる深刻な事態を打開するために緊急の国民的な取り組みが必要です。国連の子供権利委員会は、98年日本政府への勧告の中で、極度に競争的な教育制度によるストレスのため、子供が発達のゆがみにさらされている。また、暴力やポルノなどが子供の世界に入り込むのを防ぐ有効な手だてがとられていないなど、異例の勧告がありました。しかし、2年たった現状はどうでしょうか、有効な手だてもとられず、ますますひどい状態になっています。  日本共産党は、子供と教育の問題で次の3つの提案をしています。  第1は、受験中心から子供の成長と発達を中心にした知育、情操、市民道徳、体育、こうした人間づくりをしっかり学ぶ教育へ改革する。第2は、社会が汚職や腐敗にまみれていたのでは子供の世界だけ健全になどということはありません。社会全体でモラルを確立し、子供が将来への展望を持てるよう努力すること。第3は、有害な情報から子供を守るための社会の自主的ルールを確立することです。このことを提案しまして、5項目目の不登校問題に移りたいと思います。  米子市での不登校生徒の出現率は、ずっとふえる傾向が続いています。  先日、ある中学校に訪問する機会がございまして、保健室の前にぶら下がっている出席カードを見ますと、ほとんどのクラスに何らかの事情でお休みされている生徒さんがおられ、斜線を引かれた子供のそれぞれの背景は何であろうかと考えさせられました。5月現在の小中学校の不登校児童生徒の状況はどうでしょうか、お尋ねいたします。  米子市では、中学校不登校生徒の自立支援教室フレンドリールームと県西部の小中学生対象のこすもす教室の適応指導教室などがありますが、その利用数からも圧倒的に多くの生徒が家庭に閉じこもっているのではないかと思われます。学校側は親も含めてのカウンセリングをしたり、家庭訪問するなど努力をしておられますが、親が子供の不登校を受け入れるまでにはかなりの葛藤があり、しかも受け入れてからでも常に不安を持っていると聞いています。学校と親だけのつながりではなく、不登校児童生徒の親同士のつながりが必要であると思います。現在、米子市の不登校児童の親の会というものはありません。今後ますます不登校の傾向は残念ながら多くなるのではないかと思いますので、ぜひとも設立すべきと考えますが、見解をお尋ねいたします。また、県のコスモス教室では小中学生が対象となっていますが、今後、米子市の小学生の教室を開設するお考えはありませんか、伺います。  最後に、市営東山プールの障害者の減免手続の簡素化を求めて質問いたします。  私は、市長が7月1日より米子市の施設入館料を身障者について無料とする減免に踏み切ると英断されたこと、まず心から歓迎いたします。  さて、私はある障害を持つ子供の保護者からプールの減免手続をもっと簡素化してもらえないだろうかとの相談を受けました。相談者は、県立のプールでは入館の際、障害手帳を提示するだけで減免が受けられるので、東山プールにも手帳だけ持っていかれましたが、まず減免申請用紙に記入、捺印して書類の提出の手続が必要で、その日は印鑑の持ち合わせがなく、プールを利用することができなかったということです。その後は前もって多めに申請用紙をもらうなど配慮はしてもらっているとのことですが、その都度減免申請が必要で、何とか手帳を提示するだけにならないだろうかというものでした。県立の施設ではこの4月から減免の適用が広げられ、ほとんどの施設は障害者手帳を提示するだけで減免が認められています。今後こうした繁雑な手続をやめ、手帳提示で利用できるよう改善する必要があると思いますが、お尋ねいたします。  以上で質問を終わります。答弁によって再質問いたします。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君)(登壇) まず、森首相の「神の国」発言について、私の見解をとのことでございますが、我が国は天皇を中心とした神の国ではなくて、日本国憲法からも明確なように、主権在民の国、言いかえれば国民を中心とした「民の国」であると考えております。  児童手当の新たに対象となる子供の数と全対象者数についてですが、法改正により6月1日から就学前児童が対象となったことにより、約3,300人の児童が新たに支給対象となり、改正前の支給児童数が2,939人ですので、合計して約6,200人が支給対象児童となるものと見込んでおります。  また、年少扶養控除の控除対象児童数についてですが、課税上の処理をいたしました人数ですと、2万1,875人でございます。ただし、この中には年少扶養控除が廃止されても非課税の人もおられますし、市民税につきましては、年少扶養控除は適用になりません。  また、児童手当法の改正が子育て家庭の経済的負担の軽減になっているかとのお尋ねにつきましては、児童手当の拡充については、国の少子化対策の一環でありまして、低所得世帯については経済的支援になっているものと考えております。  次に、なかよし学級の施設面等の整備状況につきましては、ビデオつきのテレビを初め健康面にも考慮して、冷蔵庫や弁当保管用のクーラーボックス、天井扇について、準備でき次第、整備したいと考えております。  また、指導員の補充につきましては、大体指導員が不足する場合には、ファミリー・サポート・センターや福祉人材バンクの登録者に御協力いただく予定で準備を進めているところでございます。  また、1日の時間配分につきましては、午前中の涼しいときは学級内で自由勉強等の時間として、午後は体育館等での遊びを中心とした過ごし方などについて検討をしているところであります。  また、施設の開放につきましては、学校管理上の問題もありますので、今後、教育委員会や小学校等と協議、検討してまいりたいと考えております。  父母会の設置につきましては、市が積極的にかかわっていく問題ではないと考えますが、夏休みの実施に向けて、保護者に対する説明会の場でその機運づくりに向けて努めてまいりたいと考えております。  減免対象の拡大につきましては、現在のところ、考えておりません。  場外馬券売り場のオープン後の来場者数、来場車両数、売上高で一番大きい数値についてお答えをいたしますが、ウインズ米子の調査によりますと、入場者数は1万6,900人、駐車台数は7,568台、売上高については約2億1,500万円とのことでございます。  次に、調査検討委員会の第1回の意見書に対する進捗状況についてでございますが、青少年対策については、広報よなご5月号にて、未成年者等の勝ち馬投票券購入防止や入場制限等について市民の皆さんにお知らせして御協力を願うとともに、米子市域の小中学校や県西部域の高等学校等、教育機関へも同様の内容にて周知と啓発について御協力をお願いしたところでございます。  また、ウインズ米子においても、館内各所に専従員や警備員などを配置して入場や勝ち馬投票券購入防止のチェックを実施しており、今のところ、未成年者の入場については、2件の入場拒否を指導した以外は特に問題はないと聞いております。  交通対策につきましては、交通渋滞の緩和措置としまして、ウインズ米子では米子駅とのシャトルバスの運行や進入経路等の広報活動を積極的に実施されております。また、本市におきましても、米子警察署へ御指導と御協力を依頼しているところであります。今のところ、道路の交通状態は比較的スムーズであるとウインズ米子からうかがっております。また、当市担当課の調査結果においても、特に問題はないと聞いております。  周辺生活環境対策につきましては、ウインズ米子により地元生活道路において、開業時間帯に合わせ警備員による巡回が実施されており、地元以外の車の通行は特に認められないと聞いております。引き続き警備員による巡回は実施されるとのことであります。  次に、青少年の入場は同伴者の有無にかかわらず禁止すべきではないかとのことにつきましては、禁止すべきことは学生・生徒または未成年者の勝ち馬投票券の購入防止であります。購入防止については、法律によって販売者側にも罰則を規定しておりますし、ウインズ米子側も万全の監視体制をとってチェックをしておられるところであります。青少年を含む御家族の入場については、基本的にその保護者の判断にゆだねられるべきものと考えております。  次に、サッカーくじについての御質問でございますが、サッカーくじの実施主体であります日本体育学校健康センターによりますと、19歳未満の人はくじの購入は禁止となっております。そして、そのための対策として、すべて対面販売とする、19歳以上であることが疑わしい場合には、身分証明書の提示を求める、試合会場では販売しない、当面、コンビニエンスストアでは販売しないなど、また、対策をより徹底するためのチェック体制として、販売店の巡回指導、販売員の研修、覆面購入者による販売店の対応チェック、違反販売店の販売停止、販売契約の解消などの処置がとられることとなっておりまして、これら対策措置が的確に講じられれば、青少年がくじを購入することは非常に困難になると考えております。  また、米子市としての対応はとのことですが、平成13年のくじの販売開始の前に19歳未満のくじの購入防止について、市民の方々並びに小中学校、高等学校などに周知と啓発についてお願いをしてまいりたいと考えております。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君)(登壇) 森首相の教育改革に関連して、教育勅語を評価する発言について私の考えをということでございましたので、考えを申し上げたいと思いますが、森首相の発言の真意はわかりませんが、最近の青少年の犯罪等の教育課題を考えれば、心の教育とか道徳教育の重要性が指摘されており、そのことが発言されたものではないかと推察はいたします。  しかしながら、心の教育の推進は教育勅語を引き合いに出すことではなく、中央教育審議会の答申にもありますように、家庭と学校と地域社会において人間として最も基本的な正義感、倫理感や思いやりの心などの豊かな人間性をはぐくみ、21世紀の新しい時代を開く子供たちの心を育てるために取り組んでいくべきであると考えております。  御案内のとおり、戦後、文部省は教育勅語を教育の唯一のよりどころとする考えやその奉読をやめること、神格化しないこと等を明らかにいたしております。国会においても、日本国憲法のもと、教育勅語の排除や失効確認の決議がなされております。  戦後の日本の教育は、日本国憲法及び教育基本法に基づいて行われており、教育には普遍的な価値を持った不易な部分があるにしろ、戦前の教育とは一線を画すものであると認識をいたしております。  次に、現在の小中学校不登校児童生徒の状況でございますが、不登校傾向の児童生徒を含めると、小学校、現在20名、この5月でございますけども、中学校に70名の子供たちが不登校児童ということで報告が上がっております。  不登校児童生徒の状況は、相談室や保健室、不登校の子供適応教室等に通う子供、あるいは家庭で閉じこもりがちの子供等、その実態はさまざまであります。米子フレンドリールームには現在14名の生徒がおり、自立に向けて頑張っているところでございます。  次に、親の会を設立すべきとの件についてでございますが、学校は児童生徒のみならず、学級担任や教育相談員等が家庭と連携を図っているところでありますし、民間に西部地区の不登校児童生徒親の会等が研修会を実施いたしております。現在のところ、行政としてのそういった親の会の設立というものは考えはございません。  なお、米子市の小学生の自立支援教室の設立についてでございますが、現在のところ、小学校の不登校児童数を勘案いたしますに、県のこすもす教室で対応してまいりたいと考えております。  次に、東山水泳場を障害者の方が利用される際の減免手続の簡素化についてでございますけども、昨日も松井議員さんの方に市長の方が御答弁申し上げましたように、7月1日から無料とするということでございますので、あわせまして、東山プールを利用いただけるときもそういった減免手続は必要なく、障害者手帳の提示のみで利用いただけるようにしたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(平田 賢君) 3番錦織陽子君。 ○3番(錦織陽子君) それでは、再質問をさせていただきます。  神の国の質問につきまして、市長が国民中心の民の国であるということをはっきりおっしゃいまして、私本当に安心いたしました。  また、続きまして教育勅語の発言についての教育長の見解につきましても、心の教育を中心とした現在の教育方針とは一線を画するものだと、こういったふうにはっきり言っていただきましたので、これも安心いたしました。  私は今回この教育勅語の発言がありまして教育基本法をもう一度読み返してみたわけです。きょうちょっと持ってまいりましたけれども、これの前文をちょっと引用させてもらいますと、「われらは、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性ゆたかな文化の創造をめざす教育を普及徹底しなければならない。ここに、日本国憲法の精神に則り、」というふうに続くわけですけれども、本当にすばらしく、この教育基本法こそ子供たちの教育の礎として実践していかなければならないと考えております。  また、ここで一言申し添えておきたいのですが、先ごろ小渕首相の合同葬がございまして、それに対して政府は、弔旗掲揚や黙祷など弔意表明をする通知文書を出しました。弔旗は明治天皇葬儀の際の掲揚方法、つまり竿球を黒布で覆い、そして旗ざおの上部に黒い布をつける掲げ方まで指示して、公的機関はもちろん、文部省も都道府県教育委員会から各市町村の教育委員会に通知しているということがわかりました。  米子市でも各小中学校にこの旨の通知がされたということですが、このように行政の出先機関を初め学校の場まで弔意を求めることは、思想及び良心の自由や教育の不当な支配の禁止をうたった日本国憲法と教育基本法に抵触するおそれもあり、戦後50年以上たった今も明治天皇の葬儀を引き合いに出すなど、時代錯誤も甚だしいと憤りを覚える次第です。  さて続きまして、児童手当についてですが、国レベルでは新たに児童手当の対象になる子供は300万人、16歳未満の所得税の年少扶養控除見直しにより増税だけかかってくる児童は1,600万人を上回ります。鳥取県では、新たに児童手当の対象になる子供は1万3,900人、年少扶養控除見直しで増税だけかかってくる子供の数は8万3,000人です。これは県が3月議会で報告したものです。  米子市ではこうした増税だけかかってくる子供は何人かと事前にお尋ねしたのですが、それは算出できないということでしたが、私は国と県の比率から計算してみたのですが、国、県では増税だけかかってくる子供が児童手当の恩恵を受ける子供の5倍以上も多く、これを米子市に当てはめて計算すると、先ほど3,300人の子供たちが新たに児童手当の対象になるとおっしゃいましたけれども、1万6,500人の子供に増税だけがかかってくることになる、こういった計算になりましたが、これは市の出した計算ではないので除くとしても、多くの子育て世帯にとって今回の児童手当のこの拡充、子育て支援にならないこと、そして子育て負担になるということを私は考えますが、市長の見解を伺います。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 私の見解は先ほどお答えしたとおりでございまして、増税の対象にそのような数のことは認識をいたしておりませんが、詳しくは担当部長の方からも答弁をさせます。 ○議長(平田 賢君) 吉持福祉保健部長。 ○福祉保健部長(吉持武平君) 児童手当の件についてお答えいたします。  先ほど議員さんがおっしゃられました年少扶養控除の対象者、これは先ほども市長が申し上げました人数でございます。ただし、この方の中には非課税の方も人員として入っております。具体的にその方が税額があるのかどんなかということの把握はいたしておりません。  それで、国の方で考えてますのは、税の上での、税制調査会ですね、税制調査会の方でもこれは特例的な控除であるということで11年度で廃止されたわけでして、やはり子育て支援というのは厚生省の管轄であります子育て支援の予算で当然賄うべきだということで、今回、3歳未満の児童手当が就学前までの児童に拡大されたという認識をいたしております。  ですから、厚生省管轄への予算は増額になっておりますので、子育て部分についての経済負担は減額になっておりますし、それから就学児につきましては、児童がある場合には増税、したがって、経済負担の増ということは当然でございます。 ○議長(平田 賢君) 3番錦織陽子君。 ○3番(錦織陽子君) 私、いろいろおっしゃいますけれども、実際に増税にかかってくる方が多いわけですから、やはりそこは認めていただきたいと思いますし、昨年、恒久減税を、これは短期的なようなおっしゃい方されましたけれども、これ導入するときには恒久減税としてやるんだということを鳴りもの入りで去年導入していますので、それを1年たって、からっと変えたわけです。そういったことをやっぱり行政側としてもはっきり認識していただきたいと思います。  次に、なかよし学級に移りますが、児童数ことし47名になりますが、住吉小学校ではこの6月から指導員さんも1人ふやしていただきまして、本当に努力されていると評価をこのことについてはしたいと思います。  健康面で気になるのが、特に1年生では午睡のとれるまたはごろっとできるようなこんなスペースがとれる、そんなそういったものがあるかどうかっていうこともぜひ夏休みを前にして確認もしていただきたいと思います。  それから、学校施設の開放についてなんですけれども、例えば、エアコンのきいた図書室を一定時間使わせていただくとか、そういったことができないものなのでしょうか、お尋ねします。 ○議長(平田 賢君) 吉持福祉保健部長。 ○福祉保健部長(吉持武平君) 夏休み期間中の実施に当たりましては、現在、学校あるいはなかよし学級の指導員、最終的には保護者の方にもいろいろと御説明申し上げるということの段取りはいたしております。  現在、校長会の方との十分協議をさしていただいておる段階でございますので、その結果を見ながら、その使用範囲というものを最終的には決定したいと思っております。現在のところは、そうした話はまだ持っておりません。 ○議長(平田 賢君) 3番錦織陽子君。 ○3番(錦織陽子君) それでは、ぜひ弾力的に運用していただきたいと思います。  鳥取市はことし、少子化対策で学童保育のお部屋に全部エアコンを取りつけるということを決めましたけれども、米子市ではプレハブの教室にはエアコンをつけるということですけど、何学級が対象になるのか教えてください。 ○議長(平田 賢君) 吉持福祉保健部長。 ○福祉保健部長(吉持武平君) プレハブの施設は現在のところは住吉、それと新しくつくりました福米東、それから今回建設いたします弓ケ浜、それから伯仙、これはプレハブになりますので、エアコンをということで市長がこの議場で御答弁申し上げております。あとは天井扇でとりあえずやりながら、経緯をみたいというぐあいに考えております。 ○議長(平田 賢君) 3番錦織陽子君。 ○3番(錦織陽子君) 予算のこともあると思いますけれども、なるべく早くに設置していただきたいと思います。  次に、利用料の減免についてですけど、昨日の質問で2人、3人と子供を預けていらっしゃる世帯が26世帯あるということで、これは本当に大きな負担になっていると思います。利用料について納得されているんじゃなくって、やっぱり仕方なく払っているというのが実態ではないかと思います。複数児童の減免、非課税世帯の減免はどうしても必要になると思います。ぜひとも今後前向きに検討していただきたいと思うんですが、検討の余地がないのでしょうか、市長にお答えいただきたいと思います。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 複数の児童の利用につきまして、現在のところは利用料の減免ということは考えておりませんけど、これからの経過を見ましていろいろと御相談した末に結果をまた取りまとめてみたいと考えております。現在のところは、利用料は減免をいたしません。 ○議長(平田 賢君) 3番錦織陽子君。 ○3番(錦織陽子君) 今の御答弁は現在はしないということですけれども、経過を見て今後検討される余地はあるというふうに私は認識いたしました。  それでは、4項目のウインズに移ります。  これまで8日間レースが開催されていますが、青少年の補導が2件あったということ、また付近で発生した交通事故などがあれば、その件数とその発生した場所とか内容をお尋ねします。そして、ウインズまた米子市に寄せられた苦情相談件数とその内容があれば教えていただきたいと思います。 ○議長(平田 賢君) 松岡企画部長。 ○企画部長(松岡泰則君) お答えいたします。  先ほども答弁ありましたように、オープン以来、青少年が補導または指導された件数については2件でございまして、お帰り願ったというふうに聞いております。  次に、ウインズ付近で発生した交通事故につきましてでございますが、美保基地において航空祭が開催されました6月4日に県道米子境港線上におきまして、2件の事故があったというふうに聞いております。  事故の程度はということでございますが、物損であるというふうに仄聞いたしておりますが、その後追跡調査はいたしておりませんので、程度はわかりません。  次に、開設に伴い寄せられた苦情件数と内容についてでございますが、ウインズ米子においては特にないということでございますし、米子市に対しても、そのようなことは受けておりません。  以上でございます。 ○議長(平田 賢君) 3番錦織陽子君。 ○3番(錦織陽子君) 私、先ほど青少年の保護者同伴は禁止すべきじゃないかということに対しまして、購入防止をやらないということにしてるからついて入るのはいいじゃないかっていう、こういうおんぼらとしたっていうか大めに見るというようなおっしゃり方でしたけれども、私は購入しなければいいというものではないと思います。やっぱりギャンブル施設であることには変わりはありません。私ウインズの視察もさせていただきました。ここにちょっと持ってきてますけど、本当に贅沢なすばらしい施設で、お金がかかっているなあと私もとにかく圧倒されました。しかし、どんなに豪華でもギャンブル場には変わりありませんし、先ほどの御答弁の中に、売り上げがわずか1日で2億以上売り上げた日もあるということで、これも県外、広島とか大阪の車もよく見られたようですけれども、やっぱり米子の方もたくさん行かれるんじゃないかと思います。担当者に成人の、二十歳以上かどうかという見分け方もお聞きいたしました。しかし、それは2回目からは通用しない見分け方でした。  売り上げ予測は年間130億円。青少年への悪影響は、地元の経済は、交通、環境問題はと、私たちは監視をこれからも続けていかなければならないと思いますし、5月20日のオープンに当たっても、これまで反対運動を続けてまいりました市民の会などからもこういった米子市とかウインズに対しまして、声明文を送られているわけです。オープンされたからといってこれで終わりではなく、本当に市の方も私が質問するからって慌てて問い合わせるんじゃなくって、やっぱりそれは本当に気を引き締めて経過も追いながら対策を立てていただきたいと思います。  そして、市当局においても昨日の発言のように、事が起こってから、これは民間会社のすることだからもう市の責任じゃあありませんよというような市の責任を投げ出すことのないよう、今後とも十分配慮していただきたいと思います。  不登校児童の親同士の連携について、次に質問いたします。  私も西部のあすなろ会という組織があるのは知っていますが、ただ、不登校の生徒の親御さんにそういう会がありますよというのではなく、もっと積極的に行政として親のケアを考えていただきたいと思います。  けさ午前中、午後と続きまして、子供の不登校とか犯罪とかの問題ございましたけれども、いろいろ事件もありましたので、不登校イコール引きこもりイコール犯罪というような、何かそういうふうに社会的に思われている面もあるわけです。また一方では、不登校は子供の個性なんだと、これを認めようじゃないかという社会的に今二分されていると思うんですけれども、やっぱり親御さんというのはほんとに孤独で大変厳しい状況にあると思うんです。だから、私は親同士の横のつながりがほしいと願うこうした親の気持ち、そんな意味でも積極的に考えていただけないか、もう一度市長にお尋ねいたします。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 不登校の問題につきましては、今社会的に大変問題になっておりますけど、私は考えようによりますと、これはやっぱり経過の中での社会的責任もあると思いますし、そういう社会をつくってきた大人にも責任があると思います。  先ほどお言葉の中に子供の個性を認める云々もありましたけど、私は子供の個性を認めてばかりおったら改善ということはできないと信じております。でありますから、やっぱり子供に対してはきちんと対応するそれだけの大人の気概も必要ですし、それだけの良識も必要であると考えておりますので、今後とも、努力をしたいと思います。 ○議長(平田 賢君) 3番錦織陽子君。
    ○3番(錦織陽子君) 子供の個性を認めるっていうのが何か悪いっていうふうな、安易ではないかというような御意見でございましたけれども、私はその安易に休んだ子を認めるんだというつもりで言ったわけではないので、もうちょっとそこら辺理解していただきたいと思います。  最後に、東山プールにつきましてですけれども、これは本当に皆さん喜ばれると思いますので、きょう一番最後にこの質問して、私も気分よく終わることができてよかったなと思いますけれども、それ以前のことについてはしっかりと皆さんで一緒に考えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  これで質問を終わります。ありがとうございます。 ○議長(平田 賢君) 小坂助役。 ○助役(小坂道弘君) 東山水泳場に絡んで一言申し上げますが、身体障害者というお言葉でしたけれども、障害者でございますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(平田 賢君) 次に、18番佐藤正夫君。 ○18番(佐藤正夫君)(登壇) 私は第421回定例市議会に当たり、大きく2点についてお尋ねいたします。  最初に、教育による目指す人間像の育成についてお尋ねいたします。  教育には多様な目的がありますが、共通するのは、よく学び、よく遊び、そして夢や希望を持ち個性豊かな人間として成長し、健康で生きがいのある人生を歩んでほしい、これは今も昔も変わらない子供に対する願いと思います。しかし今日、子供たちが育つ社会は、核家族や少子化の進展、人々の生活様式や価値観の変化など、さまざまな要因が重なって大変難しい環境になっています。  学校では不登校、いじめ、非行など、さまざまな問題が発生しております。子育てや教育のあり方が問われています。原因を特定しようと抽象的な議論や責任転嫁しても解決の糸口はつかめません。子供たちの教育は、言うまでもなく学校だけの家庭だけのできるものではありません。今求められているのは学校、家庭、地域社会のそれぞれが自分には何ができるかという観点からともに知恵を出し合って行動することだと思います。次代を担う子供たちが身につけるべきもっとも必要な力は、相手の心の痛みがわかり、他の人を思いやるやさしさと、現状に甘んじることなく、苦しいことや辛いことがあっても、それを打開し、常に希望を持って人生の舞台をみずからの力で切り開いていくたくましさです。このやさしさとたくましさが生きる力の源になると思います。豊かな人間性を育てる基礎となるものだと思います。  そこで、目指す人間像育成についてお尋ねします。  まず1番に、夢や希望に向かって主体的に歩む人の育成について。  人はいつの時代でもよりよい社会とよりよい人生の実現に向けて将来に理想を抱き、目標を持って生きることが大切と思います。その希望に向かって自分なりの生き方を主体的に選択し、自己実現のために努力することが必要ですが、将来に夢を抱き希望を持って主体的に歩む人の育成についてどのように考えておられますかお尋ねいたします。  2番目に、粘り強くさまざまな困難に立ち向かっていく人づくりについてでございますが、近年、あり余る物に囲まれ、何不自由のない生活の中で、子供の我慢する力、耐える力が失われてきていると指摘されています。人は生きる上でさまざまな困難に遭遇しますが、そうした困難を乗り越えることでさらに成長を続けることができます。さまざまな困難に粘り強く立ち向かっていく人の育成についてどのように考えておられますかお尋ねいたします。  3番目に、自他ともに尊重し、望ましい人間関係を築く人づくりについて。  少子化や地域住民のつながりの希薄化などにより、子供たちは人とのつき合い方を身につける機会が少なくなってきていることと思います。人間関係がうまく築けない子供たちの増加が懸念されています。  そこで、すべての人が自分自身を大切にすると同時に、他者に対する思いやりの心を持ち、互いに支え合っていくこと、また多くの人とのかかわりの中で互いに意見を交換し、相互理解を深めることのできる力を身につけていくことが必要と思います。自他ともに尊重し、望ましい人間関係を築く人の育成についてどのように考えておられますかお尋ねいたします。  4番目に、社会のルールを大切にする人の育成について。  人は社会的な存在であり、社会の中でいきるために守らなければならないルールやマナーがあります。社会のルールやマナーをすべての人が守ってだれでも安心して暮らせるよりよい社会を築くことができると思います。社会のルールやマナーを大切にする人の育成についてどのように考えておられますかお尋ねいたします。  5番目に、進んで心や体の健康づくりに取り組む人づくりについてでございます。  近年、運動不足、食生活の乱れ、ストレスや睡眠の不足などにより、子供たちの心身の健康を保持増進していくためには健康に対する正しい知識を持つとともに、健康にとって必要なことを実践していく習慣を身につけるのが大切と思います。心や体の健康づくりに進んで取り組む人の育成についてどのように考えておられますかお尋ねいたします。  最後に、ふるさとへの誇りを持ち、創造力を高めながら21世紀を築く人づくりについてでございますが、21世紀の社会は情報社会や国際化がますます進化し、人の活動は地球規模に展開することが予想されます。21世紀の豊かな社会を築くためには米子市民として自覚を持ちつつ、経済や科学、技術、文化など、さまざまな分野において新しい知識や技術を生み出していける人の育成をすることが必要と思いますが、ふるさとへの誇りを持ち、創造力を高めながら21世紀を築く人の育成についてどのようにお考えか、教育長にお尋ねします。  次2点目でございますが、次は、米子市内を巡回するバス導入についてでございます。  中心市街地の活性化のため、交通政策並びにお年寄りや自動車の運転ができない交通弱者に対する交通対策についてでございますが、市内を巡回するバス導入を次の所見により積極的に取り組むべきお考えがありますか、市長のお考えをお聞きします。  まず、運輸政策審議会乗車交通部会の審議において、乗り合いバス事業を活性化し、地域交通をよりよいものとしていくための方策として、需給調整規制を平成13年度までに廃止することが審議されていると承知しているところでございます。この規制廃止が実施された場合、これまでの定期路線として経営が成り立たない赤字路線からバス事業者が撤退することが予想されます。ますます交通弱者に不利益となるのではなかろうかと憂慮しているところでございます。  そこで、平成13年に予定されている乗り合いバスの需給調整規制廃止に対する本市の取り組みについてお尋ねします。  次に、現行の公共交通として位置づけられている乗り合いバスの生活バスを維持するための地方バス路線維持対策費について、平成11年度から日ノ丸バスに続き日本交通バスにも国及び県、市において補助が行われております。このような状況下にあって、ますます本市の財政に負荷するものと考えます。このために新しい交通システムを構築していく必要があると思いますが、乗り合いバスの現状と今後の支援策についてお尋ねするものであります。  また最近、郊外型大型店舗の進出によりこれまでの歴史のある商都米子の中心となっていた中心市街地の空洞化が大きな問題となっているところでありますが、昨年答申された米子市街地活性化基本計画の成案がなされた中で、米子市商店街連合会から平成11年11月25日付の米子市街地循環コミュニティーバスの運行について要望されていますが、これについて当局のお考えをお聞かせ願います。  答弁によっては再質問さしていただきます。終わります。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君)(登壇) 乗り合いバスの需給調整規制廃止に対する取り組みについてでございますが、御承知のとおり、国においては平成13年度までに廃止することが閣議決定をされております。これを受けまして、鳥取県では鳥取県生活交通確保方策検討委員会を設置して、県内の路線バスを含めた生活交通確保のあり方について調査検討がなされているところであります。  本市におきましても、バス需給調整規制廃止に伴う影響について、交通弱者に不利益にならないような方策について関係機関と協議をしながら対応してまいりたいと考えております。  次に、乗り合いバスの現状でございますが、年々バス利用者が減少傾向である中、地方バス路線維持対策補助金が増加し本市の財政負担となっておりまして、大変厳しい状況であると認識をしております。このため、国、県に対しまして、生活バス路線を維持するための財政的支援を要望しているところでありますが、本市といたしましても、乗り合いバスの活性化の支援策として、米子市街地フレッシュアップ事業の推進やノーマイカーデーを定めて市民に理解をいただくための市職員による率先行動の実施など、積極的に支援をしているところでございます。さらには、本市の実情に即した新たなバス活性化策や支援システムなどの対策を進める必要があると考えております。  次に、米子市商店街連合会から要望書が提出されております市街地を循環するコミュニティーバスでございますが、身近なバスを利用して、人が集い、にぎわいますことは商店街の活性化にもつながるものと期待できますし、利用者に便利で利用しやすいバス路線を設定して運行されますことは、バスの利用促進の有効な方法であろうと考えております。つきましては、住民の皆様の意向をよくお聞きし、また御指摘の市内を循環するバスも念頭に置きまして、本市のバスを中心とした地域交通システムを構築してまいりたいと考えております。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君)(登壇) 目指す人間像のお尋ねにお答えいたします。  まず、平成14年度から完全実施されます新教育課程においては、豊かな人間性や社会性、国際性に生きる日本人としての自覚を育成することと、またみずから学びみずから考える力を育成することが主なねらいとして掲げられており、その移行に向けて各学校が今年度から取り組んでまいっております。  また、全国で起こるさまざまな少年問題から心の教育の重要性が指摘され、現在、県下挙げてその推進に取り組んでおるところでございます。心の教育では他人を思いやる心を育てる、感謝の心、感動の心、あるいは明るい心、自主・自立の心、社会に尽くそうとする心など、豊かな心を家庭と学校と地域社会とで育成し、あすの郷土を開く子供の育成を目指しているところでございます。議員さんの御指摘の目指す人間像は、今まさに今日の教育に求められているものであると認識いたしております。  以下、6項目にわたって具体例を一部御紹介を申し上げたいと思いますが、夢や希望に向かっての主体的に歩む人の育成についてでございますが、中学校では、企業や商店、福祉施設等の職場体験学習に取り組み、子供たちに人と人の触れ合いの場を持たせるとともに、自分の将来の夢や希望を抱かせるような職場体験をさせております。  粘り強くさまざまな困難に立ち向かうということは本当に最近の子供に特にこれは欠ける部分であろうかと思いますけども、例えば、ある中学校の例を申し上げますと、学校から大山の頂上を目指して歩くという体験活動を取り入れた学校行事で取り組んでいる学校もございます。これは毎年、最近行っておるようでございます。  自他ともに尊重し、望ましい人間関係を築くためには、小中学校においていじめや差別を許さぬ仲間づくりを推進する同和教育を中心に、また社会のルールを大切にする人の育成は、特に道徳教育や特別活動を中心に、ボランティア活動や社会体験を取り入れているところでございます。特に最近の子供たちは体験不足だということから、この体験活動というものを学校教育の中で非常に重視しておるところでございます。  心や体の健康づくりに取り組むことについては、各学校でマラソン大会をしたり、あるいは運動会等工夫をこらして取り組んでおりますし、中学校の部活動、小学校のスポーツ少年団等で子供たちは体を鍛えているところであります。  それぞれの人づくりについて1つ1つ具体例を挙げさせていただきましたが、教育とは一つの教育活動だけで人づくりができるものではなく、学校における教科学習や特別活動等の全教育活動、地域社会における子供会等の諸活動、明るい、温かい家庭における教育等、すべての教育活動が総合的に関連して健全な人間育成を図っているものであり、議員さんの御指摘のふるさとに誇りを持って創造力を高めながら21世紀を築く人づくりは、全教育活動を通じて育成していかなければならないというぐあいに認識いたしております。 ○議長(平田 賢君) 18番佐藤正夫君。 ○18番(佐藤正夫君) 市長から前向きの姿勢の答弁をいただきましたが、これ13年から許認可制から届け出制に今度はなるわけですが、バス業者は労務型産業だと思います。人件費が6割から7割かかるそうですが、これはまさしく労務型産業だと思いますが、私、平田市とか出雲市、松江市、安来市と、教育委員会含めて先月行ってまいりました。平田市は、御案内のように、業者委託方式は日南町と日野町、市町村単独運行方式が平田市と、安来市は広域で、安来市と伯太町と広瀬町が広域でバスをやっています。それで平田市が一番テレビ放送もしていますし、関心持ったもんですから平田市の方に聞いたときに、今までは一畑さんが全部やっていましたが、赤字路線でやめたわけです。それで困ったときに市民の中から、何と市がやってくれんかということでいろいろ協議を重ねる中で今現在は本当にカラフルな図柄の、マイクロバスが多いですが、それを利用して、その雇用運転手は、ああした大手のバス会社の年配のOBの方がやっておられまして、人件費一番高いですからということで、これも時間給でやっておられまして、それでまだはっきりわからんけど、特別交付金をいただければ何とかペイするじゃないかということを言っておられました。それで市民は大型バスは大きな道路なかない行きませんが、マイクロバスは小さい路地にきていただけるとえらい好評を得ておるようでございます。  そういうこで来年度は大変なことになるかと思います。鳥取県内に業者が40業者あるそうです。特に鳥取市が一番多くて、協会の会員というのが40あるそうです。米子方面は少ないですが、あるいはその何といいますかマイクロバスを1台持って商売しておるとかそういうのもありますし、大体私、二、三社かと思ったら鳥取県40あるそうですよ。鳥取方面でも、小さい二、三台とか、江尾の貨物もやっていますし、ああいうのも協会に入っているそうです。ですけど、今ここでそういう規制があったときにほかの方から来るような気配はないでないかと、赤字路線ですから。米子市も6,000万から補助出しているでしょう。この補助を将来これをどうするかと思いますわ。やはり私の考えとしては、平田のように小さいバスでも使ってこれから研究してそうしたことをしなかったらバス業者、大手は引き上げますもんね、赤字ですから。今、黒字の路線というのは米子駅から皆生線だけだそうです、黒字路線というのは。10分ごとに入ってますから。あとはほとんど赤字だそうですわ。  だから、これからそういう規制があってやめるのも自由ですから、大型バス会社がやめたときに生活バスがなくなる可能性があると思いますので、今回強いて申しませんが、よくよく市長さん前向きに検討して、余り損することはできませんので、前例としては平田がやってますので、よく係員に調査させてできるだけ来年度までには検討しなかったら大変なことになるんじゃないかなと思います。その問題は市長の明快な答弁いただきましたので、終わります。  教育委員会の方に、教育長にお願いします。  余り簡単で追求がなかなかできんようですが、答弁が。ちょっとその中で1つですな教育長さん、聞いてみますが、昔は心身障害児ということがはっきり定義されていましたが、現在は障害者と健常者の区分が明確に出しにくくなっております。そこで学習障害児も以前なら障害としていなかったのですが、現在算数や国語の力があっても他のことが全くできない子供、そしてまた算数や国語はできないが絵や音楽が天才的な子など、学習障害はさまざまな形になっております。そこで英語ではラーニング・デスアビィリティといいますが、略しますとLDといいます。このことは、学習障害児は家族構成の変化や社会の変化でますます増加するものと予想され、教室でバタバタしたり、歩き回ったりじっとしていることができない子供、私、先だって小学校の3校行ってみました。本当に中には勉強するような教室じゃないですよ。これは私、学習障害児じゃないかなと思いますわ。落ちつきがないですよね。こういうのがこれからますます多くなってくるじゃないかと。幼稚園や小学校の低学年齢児に、適正な指導がなかったら。これが重要だと思います。障害児は適正な指導があれば同じ同級生と通常の生活ができると思いますが、これがもとで学習崩壊がなおるわけです。そしてただせば16歳、17歳の少年が人を刺すと。  私この学校を回った中の話ですよ。これは事実と思いますが、子供が学校の金魚鉢を見て、金魚が死んだときに何言ったと思いますか。先生のとこへ来て、金魚が死んだときに。先生、早く電池をかえてやらんと治らんですよと。今の子供は金魚は電池さえかえれば生きると思っておるんですよ。それは今の障害児じゃないかなと思います。今の子供は機械的には進んでありますけど、そういう社会の子供になっておると、現在。家の中にこもっとってそしてテレビゲームしたりしていますから、じっとしとる子供はそういう自然のことがわからんですわ。金魚が死んだから電池をかえなさいと、そしたら生き返るじゃないかという子供がおるわけですよ。  ですから、これ学校教育でも勉強だけやなくして、いろいろされておりますが、郊外的な自然に恵まれたところですから、やはりそういう教育が必要ではないかと思います。その点教育長どう思われますか。 ○議長(平田 賢君) 山岡教育長。 ○教育長(山岡 宏君) 全く同感でございます。  一例、二例申し上げさせていただきますと、LDの話もございましたが、LDの場合は、非常に知能指数は高いと、しかしそれだけの能力は仲間の中で発揮できないという子供、これもあります。自閉とまたこれは違った意味での子供たちでありまして、私も小学校1年生から中学校3年生までかかわった子供もおりますけども、それと学級崩壊はまたこれは意味が違うというぐあいに私は思っております。  学級崩壊っていうのは、一例を申し上げさしていただきますと、一昨年度、ある幼稚園の先生が文部省の指定を受けて道徳教育をやった中で報告していらっしゃいます。私も全く同感に思ったのは、幼稚園で自由保育といって朝から晩まで遊ばしておると、これは幼稚園教育ではないという話、まさにそのとおりだというぐあいに私は思います。  しかし一方では、幼稚園の砂場で人生の知恵を得たと言われるぐらいしっかり幼稚園で遊ばせなければいけないと、こういうことも言われております。これは遊ぶということは自然の中で遊ぶということは私は大事なことであって、今議員さんがおっしゃったように、家の中で遊ぶんでなくして自然の中で遊ぶ、いろんな動植物に触れながら、友達とかかわり合いながら遊ぶということが大事だと、これが一番最近の子供は欠けておるというぐあいに私も思っております。  そういったことで幼稚園教育についても、遊ばせながら、そしてある程度設定をしてこういうことで遊ばせるんだという教育をしていかなければいけないと。朝から晩まで自由に遊ばしとってこれが幼稚園教育だと思ったら大間違いだという報告をされ、全国にこれが報告された例もございますので、資料もございますから、またお見せいたしましょう。  それから、金魚の話もございましたけれども、先ほど来から申し上げておりますように、最近の子供は非常に体験不足だということのあらわれではないかというぐあいに思っております。  ですから、学校の生活科というのが1年生、2年生で数年前からできておりますし、今度の新しい教育課程の中でも、そういった遊びを通しながら学習をさせる。環境教育についても、実際に子供たちを連れて出て地域の中を回りながら、ごみの行方をたどりながらその分別収集等の勉強していくという学習を最近も続けておるわけです。そういった意味で、自然の中で遊ぶっていうことは私は非常に大切なことであるというぐあいに考えております。 ○議長(平田 賢君) 18番佐藤正夫君。 ○18番(佐藤正夫君) 明快な答弁をいただきましたが、ちょっと不登校の問題について前議員さんが2人も話されましたので、簡単に申しますと、今全国的に不登校が多いですわね。島根県にしましても、今不登校に困っていますよ。特に松江市は米子市と大体一緒ですわ。男女合わせて中学校が69人、米子市は70人とおっしゃいました。小学校が14人です、松江は。米子市は20人、大体似通ったところですが、これは今が一番少ない時期ですね。これが夏休み済んだらまたこの倍ぐらいになるでしょう、これ。そう言ってました、今が一番少ない時期だと。夏休み済んだら今度は倍ぐらいになるようですわ。  そこで教育長にお願いするのは、不登校というのは10日ぐらい不登校したらその小学校の担任の先生、あるいは中学になりますといろいろ科がありますから、学校全体で必ず学校に来させるような熱意があったらほとんどなおるそうですね。最初もう10日以内ぐらいは、誠意があったら不登校なくなるのですよ。ですから、家庭も大事ですけど、教員の熱意があったら99%までは学校に来るようになるように言ってます。ですからそういう指導をいただいて1人でも多く、模範的な不登校のない学校にしたいと思いますので、要望して、終わります。 ○議長(平田 賢君) 暫時休憩をいたします。                午後3時02分 休憩                午後3時32分 再開 ○議長(平田 賢君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  市政一般に対する質問を続行いたします。  13番門脇威雄君。 ○13番(門脇威雄君)(登壇) 朝から本当に皆さん真剣に討議されている中で、最後のしんがり、私この421回定例市議会に当たり、第7次米子市総合計画の策定について質問いたします。  平成12年度は第6次総合計画の目標年度に当たり、次期第7次総合計画策定の重要な年度に当たると考えます。  振り返ってみれば昭和46年以来、5度にわたり、そのときどきの社会情勢をしっかり見きわめ、一刻たりとも歩みをとめることをしない、生きている人の社会の5年、10年先を洞察しつつ、米子市をさらには周辺地域を含めた地域住民、市民の理想郷とする、「健やかに 幸せに みんなで豊かなまちづくり 健康保養都市米子」を目指し、およそ30年の長きにわたる先人の御努力の成果を今日の米子の姿に見るとき、歴代市長を初め全市民、先人の子孫、後世への思いやりの心、献身、奉仕の姿が脳裏に映ります。そのことが私の胸を強く打つのであります。そして、市民が理想郷とする米子市の将来都市像づくりの土台となる総合計画の重要性を改めて認識するところであります。  今年度は理想郷づくりの長いプロセスの中の大きな節目である次期総合計画策定という重要な年に当たりますが、世の中は常に変遷しており、過去のそれぞれの総合計画策定の都度、検討、見直しがされてきているところでありますが、このたびの第7次総合計画策定の時期、世相を見るとき、変化極めて多種多様にして、かつ重大な社会問題が生起しており、加えて市財政も厳しい状況下にあると認識するところであります。  また、視点を変えて現行総合計画を振り返ってみるときに、都市機能集積を第一義とするはごく当然ではあるものの都市部、市街地域の整備が重点となり過ぎ、郊外地域に対する施策が薄く、分相応の均衡を欠いていると思うのであります。  したがって、私は米子市の将来都市像、健康保養都市米子の飛躍を目指す諸施策の策定計画実施に当たっては、重要かつ緊急な事業に焦点を絞り進めなくてはならないと思うのであります。しかし、その上にもなお数多く最重要要素があると考えられますが、その中で私は顕在する社会問題の解消と市民の日常生活にかかわる部分の分相応の均衡のとれた地域社会の形成を、まず優先さすべきと信ずるところであります。  そこで、第7次米子市総合計画の策定について、次のことについてお尋ねします。  第1、今日顕在する社会問題をどのように認識され、総合計画策定の上でどのような問題があるのか。また、社会問題の解消と私の主張する均衡のとれた地域社会の形成に関する見通しについての市長のお考えをお知らせください。  第2、次期総合計画作成への取り組みの中で、現在策定作業はどのような形で取り組まれて、どの段階まで進んでいるのか。また、市長は現状をどのように認識され、現時点の決断された策定作業方針の骨子をお伺いします。  第3は、7次総における緊急重要施策として市長が位置づけられるものは何か、その中で顕在する社会問題対策として位置づけるものは何か。また、私が社会問題に関し、最重要課題と考える少子化解消について、発想の原点を変えた制度づくり、子供の成長過程における自然と共生できる環境づくりの施策を講ずるべきと考えるが、市長のお考えをお聞きいたします。  きょうは朝から全く同じような質問で、その市長の答弁の中にも非常にいい御答弁をいただいておりますが、また再度ここで確認さしていただきたいと思います。  なお、答弁のいかんによって、再質問いたします。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君)(登壇) 第7次米子市総合計画の策定についてでございますが、まず現状と問題につきましては議員御指摘のとおりでありまして、少子化、高齢化の進行とか、景気の低迷、ごみ問題、青少年問題など、さまざまな社会問題があらわれてきております。これらの諸問題にどういうふうに対処していくかということは、新たな総合計画の策定に当たりまして、非常に重要な課題であると認識をいたしております。  また、本来総合計画は市全体の方向性を示すものではございますが、地域整備のあり方につきましては、市街地と郊外、それぞれにふさわしい機能とか役割といったものがあろうかと思いますので、それぞれの特性に応じた適切な整備を図ることによって市全域として見た場合にバランスのとれた地域社会が形成されることとなりますよう努めてまいりたいと存じます。  総合計画策定への取り組みについてでございますが、まず策定業務の状況につきましては、現在計画策定のための体制整備に取り組んでいる段階でございます。現行の総合計画を策定いたしました際には、市民と行政が一体となって目指すまちづくりを基本理念としながら、総合計画審議会での審議を初め市民アンケート等を実施いたしまして、市民意識の把握に努めたところでございますが、次期の総合計画では、その理念をさらに進めてまいりたいと考えております。したがいまして、計画策定の早い段階から市民参加の手法をより一層取り入れた形でできるよう策定体制を組み立てているところででございます。  7次総における重点施策につきましては、まず必要かつ緊急な施策につきましては、前述しましたような社会問題、あるいは時代潮流に対応する施策が急務であると考えております。なお、市民とともに地域行政を推進していく仕組みをつくるという観点から申し上げますと、市民参加の推進などでございますし、地方分権に対応する体制づくりあるいは人づくりのための施策が必要ですし、行政としての基盤を確固たるものにするという観点から申し上げますと、財政の健全化、これを念頭に置いた取り組みも急がれるところでございます。  また、重点施策につきましては、行政各般においてそれぞれに重点施策として位置づけるべき施策があると存じておりますが、具体的には、市民の方々の御意見もいただきながら練ってまいることになります。ただ、私としましては、市民一人ひとりを大切にして、市民の皆さんが夢と希望を持って生活できるような米子市にする、そのような考え方に沿った施策を重点施策として位置づけてまいりたいと考えております。  少子化対策についても大変大事なことでございますが、少子化が進行すれば社会の活力が低下していくことは御案内のとおりでございます。現在の社会におきまして結婚しない人がふえていること、結婚しても親元を離れる人が多くて、核家族化が進行している状況でございます。  こういうもろもろのことにつきましても、格段の決意と考え方を持って施策を進めていかねばならないというふうに考えております。市としましては、女性の出産、その他に対する負担を少しでも取り除いていくということが非常に大事なことでございますので、そのため、児童育成計画を策定し、特別保育の充実を中心として子育ての諸施策を進めることに考えております。 ○議長(平田 賢君) 13番門脇威雄君。 ○13番(門脇威雄君) 初めに、策定の作業についてお伺いしたいと思いますが、6次総を見る限り、少なくとも実施年度の前の年あたりにそれぞれ指示をされたりして作業が進められておるわけですが、7次総は来年度からということですが、それが何か1年くらいおくれておるというように思うんですけど、そういう作業の進め方の手順なりそういうような設定はもう既にされておるのかどうかということと、やはり市長は何て言ったって米子市の最高責任者、最高の指揮官ですから、何事をするにつけても最終的には指揮官が糸を締めなきゃいかんと。したがって、策定作業を進めるに当たって市長としてこうあるべきだというような指示を、方針を示されたのかどうか、その辺を教えてください。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 7次総につきまして策定業務の状況につきましては、先ほど申し上げましたとおり、現在、策定計画のための体制整備に取り組んでおる段階でございます。  それから、市長としての決断と方針についてでございますけど、総合計画は市の総合的かつ計画的な運営の基本となるものでございますので、私としましては、市政を預かる身として、必要な決断、あるいは方針については、その都度、示しておるつもりでございます。  振り返りますと、5次総計画において健康保養都市米子の実現を掲げましてから第6次総合計画へと取り組みを継続してまいりましたが、その中で市民とともに豊かなまちづくり、これを進めるために全力を傾注してまいりました。その間、私の基本とする考え方は職員にも十分浸透させてまいっておりまして、その結果がこれまでの総合計画に反映されておりますことは、御承知のことと思っております。  幸いにも、議会の皆様を初め市民の方々の御理解と御協力を得ることができまして、健康と交流をキーワードとしたまちづくりのようやくその基盤ができつつあるところでございます。一方で、地方分権を初め人口減少や高齢化社会の進展、高度情報化の時代の到来など、時代の大きな流れを認識しておりますし、地方公共団体を取り巻く行財政環境にはまことに厳しいものがあるということも痛感をいたしております。  したがいまして、これらの時代潮流に的確に対応する方針を打ち出すために市長としての決断を、皆様にお知らせして進めてまいりたいと思っております。 ○議長(平田 賢君) 13番門脇威雄君。 ○13番(門脇威雄君) 態勢は進められておることはわかりますが、過去それぞれの節目節目にも、あるいはその年ごとにでもやっていらっしゃるということはわかります。
     ただ、今回は非常に世の中が急テンポにいろんな分野で激しく変化しつつあるということを考えれば、早めにゆっくり時間をかけてでも慎重に方向性を、方向性は変わるわけでないんですけども、具体的な施策についてどうするか、財政も含めながら考えた上でしっかりした7次総をつくっていただきたいと思います。  次に、今までの総合計画の審議過程を見るとどうしても審議委員会ですか、これが中心になっておるようですが、それは別にしまして、策定に当たってアンケート調査とかそういうことをやるようなお考えがあるのかどうか、教えてください。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) アンケート調査は別としまして、今回は特に市民参加ということを十分念頭に置きながら市民の方々の御参加をいただいて、そしてこういう7次総の計画も練っていくように考えております。 ○議長(平田 賢君) 13番門脇威雄君。 ○13番(門脇威雄君) 御意図はわかります。審議会の構成メンバーを見ますと、非常に多方面、各層から有識者が参加されておるわけでありますが、それは視線がやはりその視線ではなかろうかと、もうひとつ市民の意向を取り入れるというよりも知っておくということが大事じゃないかと思うんです。それがどういう形でなされるのか。なかなかこれも時間を要することではありますが、これは平成10年の3月に出されています鳥取西部地域学園都市地区基本計画策定に関する調査報告書というのがありますが、この中に21世紀の米子市を創造していくために優先すべき施策の分野いうので、よく市民の皆さんの声が出ておると。こういうのもひとつ参考にしてまた策定に当たっていただきたいと思いますが、その中に一番望まれていることが自然や環境の保護、保全、これが一番たくさん上がっております。そういうところも含めて策定に当たっていくべきではないというふうに思います。  それから、いろいろ重要課題は山積しております、いろんな分野で。やらなきゃいかんことはたくさんあります。先ほどちょっと申し述べましたように、将来都市像づくり、これが都市機能の集積に重点が置かれてて、いわゆる都市部には非常に力が入ってるわけですが、いずれにしましてもその都市形成をするのにこれはだれのためにやるかというと将来の市民のためいうことなんですが、そういうことを考えていきますと、今の少子化という問題が非常にクローズアップされてくるんじゃないかと思います。子供は宝というふうに言います。今少子化の中で、将来子供がふえないようであれば、幾らいいものをつくってもそれが全くむだなことになってしまう。そうするとやはり子供をしっかり育てるということが大事になるというふうに思います。  けさほどから青少年問題、それから少子化の問題、いろいろ意見出て活発に討議されたわけでありますが、私はこの7次総のたくさんある重点施策の中で、その1つを少子化対策ということを上げていただきたいと、そういうふうに思うわけであります。  いろいろな施策がとられております。ここで発想を転換して少子化対策というものを考える必要があるのではないかと。それはまず子供がないということは結婚をしないということがあります。結婚をしても子供をつくらない。そこらが非常に大きな問題だと思うわけであります。結婚をさせる、させるってちょっとこれは言い過ぎですが、そういう環境づくりいうことについて、市長何かお考えはございませんでしょうか。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 先ほど申されました審議会のメンバーのことですけど、これは今までと変わって審議会のメンバーには旧来のようなメンバーをずらっと肩書きだけでそろえるということでなしに、一般の人も入れてそして皆さんの意見をなべて聞くような体制にしようということでございます。もちろん7次総というものは5年なり10年なりのスパンで考えるものですが、単に難しいことを書き並べただけでは一般の人にはわかりにくいし、そうでなくて、そういうものをつくりながらでもそれを理想として実際にやっていくのは年ごとにきちんときちんと片づけていけれるような7次総というものしたいと思っております。当然そのためには市民参加が要ります。  そのためには、先ほど申し上げました女性参加、そのための女性中心にものを考えて男女同権という立場から当然少子化の問題も検討せんといけんと思いますけど、これも7次総の中にそういう施策も盛り込んでいって少子化対策も考えるべきであろうかと思いますけど、これも結局はそういう参加した人のお考えであって、私が押しつけるわけにはなりません。  しかし、これは非常に社会的に大事な問題ですけど、単に出産祝いを贈る、そういうことで私は解決する安易なものでないと思っております。育児政策の充実ということが最も大事なことになってくるんではないかと思っておりまして、そういうことも盛り込んでいただけるようなふうに進めたいという考え方でおります。 ○議長(平田 賢君) 13番門脇威雄君。 ○13番(門脇威雄君) 質問の焦点を2つほどに絞ります。  今いろいろ起こっている社会問題、この諸悪の根源はやはり少子化あるというふうに私は思います。いろいろな問題があります。青少年の非行問題、こういうのもいろいろあるわけですが、これをすべて地域のせいだ学校のせいだというふうに言っておりますけれども、最終的には、市長もおっしゃっているように、家庭の問題ということだと思います。  例えば、青少年が傷害事件を起こす、人を殺す、こういうのも痛さを知らない、家庭で1人で育って大事にされていると過保護になって、痛さを知らない。兄弟が2人でも3人おれば、その中にけんかもあるかもわからん、殴り合いもするかもわからん、そういうところに自然と痛さも覚えていき、また別の見方をすれば、1人だと憂さの晴らしどころがない、2人だとそれができる。そうすれば、先ほども話にありましたけども、ストレスなんてものはたまらないだろうし。だから子供をたくさん持っていただく。  そのためには、今少子化、高齢というのが同格で扱われておるわけですけれども、極端な言い方をすれば、発想を転換して高齢者福祉はもういいよと、その金をむしろ子供のためにつぐべきだというふうに考えるわけなんです。果たしてその高齢者が本当に市の福祉で生きていきたいというふうに思っておられるのかどうか。  ある昔の偉い人が、親を思う心にまさる親心ですか、意外と高齢者は、わしゃそこまでしてもらわんでもいいわ、むしろ子供のためにしてやれえというふうなお考えの方があるんじゃないかなと思うんです。  福祉保健部長に1つお尋ねしますが、今の介護制度で対象となる人とそれから認定された人っちゅうですか、どのくらいいらっしゃるんでしょうか。 ○議長(平田 賢君) 吉持福祉保健部長。 ○福祉保健部長(吉持武平君) 介護保険の認定申請あるいはその認定の状況というもの、きょう、ここに現在資料を持っておりませんが、大体申請5,200ぐらいだったと思います。それで認定を受けられた方が約3,800ぐらいだなかったかと考えます。 ○議長(平田 賢君) 13番門脇威雄君。 ○13番(門脇威雄君) 対象者がかなりあるはずですが、そういうふうに年寄りはみんな、皆さんのお世話になろうというふうには考えていらっしゃらないと。  それからもう1つ、今非常に利己的になってしまっておるみんなが。自分の権利だけを主張して義務を果たそうとしない。こういうことを言うと怒られるかもわかりませんが、やはり男は男女は女、これはどうしようもない。そうした女の義務も務めないかん。例えば、私は結婚しません、子供も要りません、非常にそうやって自己中心といいますか、自分の人生だけをエンジョイすればいいというような発想でずっといかれる。じゃあこの人たちが年をとったときはだれが面倒見るんですか。そういう発想も変えなきゃいかんのじゃないかと。  だから、それを結婚してくださいと言うわけにいかないからそれなりの対応をする。例えば、市長、先ほどああ結婚祝い金だとか何とかおっしゃいましたけども、福祉に使っている、高齢者福祉にですよ、使っているお金を、よしゃおまえ結婚するか、よしそれなら家建てたるわ。家建ててやる。ただし、よその家はだめだと。1つの屋敷の中で3世帯が暮らせるような格好でやるなら補助したる。そうするといわゆる3世代家族。  市長おっしゃっていましたよね。  (「門脇議員、質問の場ですから、質問の要点をまとめてやってください。」と議長) 今言いましたように、今度の6次総あるいは7次総を眺めて、そういう発想の転換を市長お考えにはなりませんでしょうか。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 今申されました少子化の問題につきまして、結婚祝いを云々という話でございますが、私は結婚祝いで家を建てることには必ずしも賛成いたしません。産むのは女性でございまして、その子供を育てるのに一番苦労するのは女性自身でございますから、結婚祝いよりはむしろ産んだ子供をどうして育てていけるような社会をつくっていくかということの方が大切であろうかと考えております。 ○議長(平田 賢君) 13番門脇威雄君。 ○13番(門脇威雄君) 産んだ子供をどう育てるかこれは非常に大事だと思います。それで一番大事なのはやはり親子が一緒に小さいときは過ごすと、3歳まででも過ごすと、そういうふうな環境づくり、すなわち結婚したら3年間休みなさいと、子供と一緒に過ごしなさいというような制度を少なくても市役所の中からでも出すお考えはございませんでしょうか。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) これは3年間お産をしてから育児のために休ますということにつきまして、3年間という年限はよくわかりませんけど、しかし、現在でもそういう制度に向かって進んできておることは事実でございます。まだ十分ではないようですけど、そういうふうに社会は制度を進めておりますので、これから先、理想を言えば、今議員さんがおっしゃったような長い年月、育児に専念ができればそれにこしたことはございませんけど、現在それをすると市役所の機能が失われてしまいますので、今のところはするつもりはございません。   (「まだありますか、簡潔要領よく、質問をしてください、質問を。」と議長) ○議長(平田 賢君) 13番門脇威雄君。 ○13番(門脇威雄君) その点はそれまでにしときます。  自然と共生できる環境づくり、今いろいろと公園なりいろんなところが整備されておりますけども、もっと自然なところ、例えばですが、この弓ケ浜半島にある白砂青松のいわゆる松林、これは国か市かちょっと私も確認しておりませんが、昔はここが草1本もなかったきれいな砂地だったです。そうすると遊びでも何でもできた。ここをもう一度そういうふうな形にすることはできないのか。おじいさん、おばあさんと孫が一緒に歩けるような状態にする。まず県の方とか国の方は草があることによって機能が育つんだということですが、昔はそれがなくてもできた。奥松島なんか岩の上に木がはえておると、根をおろして。できんことはない。そういうふうな自然環境を市として働きかけることができないのかどうか。 ○議長(平田 賢君) 森田市長。 ○市長(森田隆朝君) 今、自然環境についてお話がございましたが、これは非常に大事なことでありまして、特に米子市は自然に最も恵まれた都市の1つであろうかと考えております。したがいまして、現在整備中の弓ケ浜公園等の整備計画についても、海岸沿いの白砂とか青松、そういう砂や林なんかをきちんと自然のまま残して、そして息長くみんなが幸せに生きていける社会を構築することは大変重要なことであろうと認識いたしております。 ○議長(平田 賢君) 13番門脇威雄君。 ○13番(門脇威雄君) 今そのことを弓ケ浜公園に限らず、広くある弓ケ浜半島の方もあるいは大山の方も含めて進めていただくように努力していただきたいと思います。  私の言いたいこときょうほとんど出ましたので、以上をもちまして、きょうの質問は終わりにします。 ○議長(平田 賢君) 以上で本日の日程は、終了いたしました。  お諮りいたします。  本日はこれをもって散会し、明15日午前10時から会議を開きたいと思います。  これに御異議ありませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(平田 賢君) 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。  本日は、これをもって散会いたします。               午後4時06分 散会...